- 松倉雄太
- 2018年7月6日(金) 11:00
大阪桐蔭の背番号1は柿木

第100回全国高等学校野球選手権記念北大阪大会が7日に開幕する。88チーム参加の北大阪大会の見どころを探る。
例年の大阪大会と同じく最初の抽選で3回戦までの組み合わせが決められる。4回戦以降は再抽選となるため、決勝までの対戦相手を逆算することはできない。そのため、まずは3回戦までをカギとして見ていきたい。
センバツ連覇を果たした王者・大阪桐蔭は、昨年果たせなかった史上初の2度目の春夏連覇という大きな夢の実現を狙う。西谷浩一監督は夏の背番号1を柿木蓮(3年)に決めた。根尾昂(3年)という選択肢もあった中で、「3年間トータルで見て、背番号1は柿木だと。根尾は背番号6でしっかり投げてほしい。期待をこめて、柿木に背番号1を渡すことにしました」と指揮官は話す。昨夏の状態に近くなっていることもあり、柿木の表情も明るい。「センバツでは背番号1をつけているだけだった。ちょっと強い相手では根尾が投げてきた。悔しかった。1をもらえないかもという不安はありました。今回背番号1をもらって、自分がエースだということで、チーム全員に信頼してもらえる投球技術をつけなくてはいけない」と意気込む。
柿木、根尾に加え、190センチ左腕の横川凱(3年)、さらに中田惟斗(2年)と仲三河優太(1年)と5人の投手がベンチ入りする。北大阪6試合を勝ち抜ける投手層が揃った形だ。
侮れない大阪桐蔭のブロック
打線は復帰した藤原恭大(3年)を練習試合で1番もしくは4番で起用している。夏に指揮官がどの打順で起用するかに注目だ。藤原が4番になることで1番で起用され好調を維持してきた石川瑞貴(3年)や2番の青地斗舞(3年)の存在感も増してきた印象だ。そういったことも加味しながら、試合毎にさまざまな打順を駆使してくる可能性もある。相手チームの目線で考えると、どんな打順でくるか読みにくい打線と言えるのではないだろうか。
この大阪桐蔭のブロックには、四條畷、関西創価、桜宮、市岡、常翔啓光学園と侮れないチームがたくさん入った。とくに初戦で対戦する可能性がある、四條畷と関西創価はともに2年生が中心メンバーのチーム同士で、勢いをつけて初戦を突破すれば、大阪桐蔭にとっても厄介な相手になりそう。