八村塁「未来が楽しみになってきた」 W杯1次予選 台湾戦後の選手コメント

スポーツナビ

ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)

「2連勝はこの1カ月が成功だった証明」と胸を張ったニック・ファジーカス(右) 【加藤よしお】

「2連勝はこの1カ月が成功だった証明」

(初参加となった代表合宿を振り返って)長い1カ月だった。練習もすごく多かった。長かったですけれど、ケミストリー(化学変化)を生み出すという意味ではよかった。オーストラリア戦を迎えたときはすごくアグレッシブな、うれしい気持ちになれた。2連勝はこの1カ月が成功だった証明だと思います。

 出だしからリードできたのは良かったと思いますが、オーストラリア戦を戦って自信があったので、チームがそれを持ってプレーできたと思います。加えて「負けたら敗退」という状況だったので、自分自身もこの試合で活躍しないといけない、という決意を持ってプレーしていた。

(相手のエース、クインシー・デイビスを圧倒したが)デイビス対策は準備していたことの1つだった。自分もビデオをたくさん見て彼のことを研究していたので、それが効いたと思います。

 自分のゴールとして、日本のバスケの基礎をしっかり作ることに貢献できたらいいなと思っています。東京五輪では、自分もそうですし塁や渡邊(雄太)も含めた、そのときのベストメンバーで戦えることを願っています。

富樫勇樹(千葉ジェッツ)

「もう少しアシストだったりに絡めた」と反省を口にした富樫勇樹 【加藤よしお】

「もう少しアシストだったりに絡めた」

 ニック選手と塁選手にいいシュートを打たせたい、点を取らせたいという気持ちが強すぎて、自分のシュートが積極性を欠いてしまった部分がある。今日はシュートが入ったにせよ、もう少しアシストだったりに絡めたと思う。ニック選手も生かしながら、自分のできるところを考えていきたい。

 今まで接戦に弱いイメージがあったと思うけれど、オーストラリアに勝ち切れた自信がこの試合に生きた。塁と(渡邊)雄太に来てほしいのはもちろんだけど、来れないときにどう戦うかが本当に重要になってくる。

 9番(チェン・イーチュイン)に関しては15歳、16歳のアジアのナイキキャンプからずっと一緒にやってきて、入れ違いのように彼が米国の大学に行っている。同じ世代で、ずっと連絡も取り合いながらやっていた。そういう意味で向こうも気合いが入っていたと思います。

篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)

篠山竜青は「日本のバスケがもっともっと良くなるスタート」と1次予選を振り返った 【加藤よしお】

「日本のバスケがもっともっと良くなるスタート」

 出だしでしっかりリードできていたのが大きいと思います。バタバタしながらもニックがしっかりつないでくれた時間帯もあったし、(レフェリーの)笛に関してもこの程度の笛はあるだろうという想定の範囲内だった。そこをしっかり落ち着かせるのが自分の仕事かなと思って(第1Qの途中に)コートに入りました。

 インサイドでボールを落ち着けられるとチーム全体が落ち着ける。それは今までの日本になかったところだし、頼れる人がいるならそこは頼らないと。武器なので、しっかり生かしていくことが大事なんじゃないかと思っています。

 2月の対戦で9番のポイントガードの選手(チェン・イーチュイン)に悔しいやられ方をした印象がある。自分としては9番に好きにやらせないところを意識してやりました。2月のときは受け身のディフェンスだったと思います。ドライブをやらせないようにとか、シュートを打たれないようにと、待ってばっかりだった。そこは自分から仕掛けていって、右にいかせるような付き方を仕掛けた部分は良かったと思う。

(40点差の快勝は)これがニック選手と八村選手が入ったことによる日本の力だと思います。今日はターンオーバーも増えましたし、少し大味だったと思います、でもこれが、日本のバスケがもっともっと良くなる、スタートとなるWindow3だったと思います。

 Window3で僕らが手にいれた自信、できるんだという気持ちはこれからすごくプラスになる。代表に参加できるメンバーでコツコツと積み重ねていくことが大事だと思うし、積み重ねがこういうきっかけとともに爆発するということを知れたことが大きい。そういう気持ちで2次予選もまた準備したいです。

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