本田「すべてW杯のためにやってきた」 W杯ベルギー戦後、選手コメント

スポーツナビ

柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)

「実力を100%出せた」と語る柴崎。4年後の出場にも意欲を見せる 【Getty Images】

「現段階の実力を100%出せた」

(全部出し切れた?)よくも悪くも今の実力はそのまま出せたと思っています。もちろん、もっとこうしておけば良かったとか、もっとこういう部分があればと思うことはありますけれど、それは今後の成長するための材料として。現段階の実力を100%出せた状態で、敗退という結果を受け止めています。

(できたこととできなかったことがたくさんあった試合?)自分の自信を持って臨める点と、まだまだな未熟な点がはっきりしています。4試合連続で出ている中で、もっとフィジカルコンディションを継続していい状態で出せるようにならないといけないですね。

(収穫は?)大枠でいうと、日本という国がある程度チームの形を出せましたし、攻撃面ではポジティブな要素がありました。その半面、守備ではやはり4試合連続で失点している。それはディフェンスラインだけではなくて、チーム全体の問題だと思っています。これは継続してやっていかないといけない。

 初めてのW杯でしたが、こういった緊張感とか空気感の中で自分のパフォーマンスに満足はしていないですけれど、納得できるパフォーマンスではあった。こういった舞台で出せたら自信につながりますし、改善するべき点も見つかりました。(もう1回出たい?)次も出たいですね。本当にいい大会でした。結果は最悪なものでしたけれど、いい意味でも悪い意味でも、また大会に出て、次こそはという気持ちにさせてくれる大会でした。そのあたりはゆっくり考えたいと思います。

(ベスト8の壁を感じる?)可能性は感じますが、それほど簡単なものではないと思います。総合的に見れば、10人のコロンビアにしか勝てなかった現実がある。ベスト16でこういう戦いができましたけれど、もっともっとこういう大会で勝ち星を重ねる必要があります。日本の当面の目標はベスト8になりますけれど、コンスタントに大会に出て成績を挙げることが大事だと思います。毎回、グループリーグを通過することも簡単なことではないので、それを継続していくことが必要だと思います。

川島永嗣(メス/フランス)

8強には2度目の挑戦だった川島は「南アより希望の見えるベスト16」と前向きなコメント 【Getty Images】

「南アより希望の見えるベスト16」

(8強に近づいたが、壁に跳ね返されてしまった)「何が自分たちに足りなかったのか」と考えることもできますし、「何を自分たちが見せられたのか」と考えることもできる。正直、2−0から負けるのは、W杯の舞台の中でも非常に受け入れるのが難しい敗戦だと思います。ただ、自分たちがやった試合は誇りに思えるものだと思うし、この試合だけではなく、ここまで自分たちが来た道のりは南アフリカ大会のベスト16とは違うし、より希望の見えるベスト16だったんじゃないかと思います。

(今日のプレーは後悔している?)後悔は挙げればきりがないですし、サッカーをやっている以上、後悔の連続です。本当に悔しいですけれど、そんなことを言ったらきりがないですから。自分のことだけではなく、日本サッカーにとって自分たちの特徴を出してこういう戦いができたことは誇れるものだと思うし、胸を張って日本に帰ろうと思います。

(試合が終わった瞬間に浮かんだことは?)正直、何も浮かばないですね。浮かばないですけれど、この敗戦というのは必ず自分たちにまた大きな力をくれると思うし、負けてしまったことも何かの意味があると思います。

(ベルギーの強さを感じた?)やはり素晴らしいチームだと思います。2−0で自分たちがこのままいけるとは思いました。ただ、そこからの強さというのは、テクニックだけではなくて、フィジカル的なものも含めて相手を押し込める強さがあった。自分たちは負けましたけれど、ベルギーには上にいってもらいたいと思いますし、ベルギーにとってこの後、幸運があるように願っています。

昌子源(鹿島アントラーズ)

初のW杯を終えた昌子は、プレッシャーや期待の大きさを感じていた 【Getty Images】

「W杯のプレッシャーや期待はとてつもない」

 何かその、俺もどういう悔しがり方をしたとかいまいち覚えていなくて。でも、(長友)佑都君が俺のことを起こしに来てくれたって聞いたし、いろいろな言葉をいろいろな人にかけられたから、それは覚えています。特に宇佐美(貴史)とかが自分を励ますような言葉をずっとかけてくれていたので、それはうれしかったです。(どんな言葉?)それはなんか言いたくないんです。俺と宇佐美だけが分かっておけばいい。宇佐美が言ったなら別にいいですけれど。すみません。

(W杯は重みが違う?)もう少し時間が経てばもっと分かると思うけれど、今は少し難しいですね。この1カ月で僕が受けたプレッシャーや期待というのは、普通の人は絶対に受けていないと思う。ここに選ばれて、ここに立つ人が受けられる特別なものなんだろうけれど、とてつもないものだったなと。それだけでこの大会のすごさが分かるというか。2回目、3回目になれば、もっと自分の中で落ち着かせられるのかなと思いますけれど、あまりこのプレッシャーはオススメしないですね(苦笑)。

(もう1回味わいたい?)もちろんそう思います。けれど、今はよく分からない。明日も普通に練習しているんじゃないかと思うし、(勝てば対戦するはずだった)ブラジル戦に向けて練習して、リカバーとかしているのかなと思いたくなる。今はそういう感情ですね。

(吉田とのコンビでロメル・ルカクを封じたことは世界レベルだったと思うが)僕のルカク選手のイメージは、とてつもないところに置いていて、その通りでした。僕はいろいろな選手のイメージをかなり高いところに置いているので、試合に臨むと思っていたより下だなと思って気持ち的に余裕を持てる。それは(コロンビアのラダメル・)ファルカオ選手とかもそうですけれど、ルカクはメチャクチャ高いところに置いているのに、それと同等か上にきた。なので、いっぱいいっぱいでしたね。

 自分は身長だったり、体重だったり、いろいろなことを世界で言われるだろうし、なかなか難しいと思うけれど、自分にできることを精いっぱいやろうと思っていました。それがどうだったかは自分でも分からないし、みなさんの評価も分からないけれど、もう少し時間が欲しいなと思いますね。

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