蛍光灯＆ＴＬＣタッグデスマッチ形式で行われたＢＪＷ認定タッグ選手権試合では、宮本裕向＆木高イサミのヤンキー二丁拳銃が、伊東竜二＆関根龍一のダブルドラゴンを下し初防衛に成功。蛍光灯束、テーブル、ラダー、チェアー（イス）といったアイテムを巧みに使いこなし、長期政権樹立への揺ぎない自信を見せつけた。

　ヤンキー二丁拳銃は、４．５後楽園でクレイジーラバーズこと竹田誠志＆塚本拓海組を破り、約４年ぶりに王座返り咲き。かつて、同王座を１２年１１月から１４年５月までの約１年半にわたって、実に１７度も連続防衛した“絶対王者コンビ”が帰ってきた。

　王者組は先制攻撃を仕掛けると、宮本は関根の両手をラダーでサンドイッチ。イサミがコーナーに上がったところを伊東がイスで殴打し、イスを積み上げた上への雪崩式ブレーンバスター。だが、イサミも関根の頭を蛍光灯束で砕くと、高さ３メートルのギダラダー上からのダイビングボディーアタック。関根は宮本が設置したテーブル上へのＫＡＭＩＫＡＺＥで一矢報いると、伊東もイサミに蛍光灯カカト落とし。関根がバックドロップ、キック連打、蛍光灯束キックと勝負をかけ、カバーに入るが、なんと、宮本がムーンサルトプレスで強引にカットし、すかさずダブルニーアタック。関根もハイキックで食い下がるも、宮本のファイヤーサンダーに続き、イサミがギガラダー上からダイビングフットスタンプで降ってきて、関根を粉砕。４．５後楽園で予告した「前回の１７回を超えるＶ１８を最低でも達成する」という、さらなる新記録樹立に向け、まずはその一歩を歩み出した。

“黒天使”沼澤邪鬼＆吹本賢児＆塚本拓海組vs.高橋匡哉＆植木嵩行＆佐久田俊行組によるＨＥＬＬＳ　ＧＡＴＥ＋Ｂｒｉｎｇ　ｔｈｅ　Ｗｅａｐｏｎｓ〜６人タッグデスマッチでは、「地獄の門」が木っ端微塵に破壊され、魑魅魍魎たちが阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げた。

　鉄檻の扉と後ろを抜き、門に見立てた「ＨＥＬＬＳ　ＧＡＴＥ」がリング中央に置かれた状態で試合スタート。植木と吹本が互いにステープラーを手に、相手の額や腕、体に鉄の針を突き刺せば、佐久田は巨大ラダーをよじのぼり、２階からのバルコニーアタック。沼澤は額に安全ピンが刺さった状態のまま高橋にヘッドバットをたたき込むが、逆に自分がダメージを食らってしまう。吹本が植木の額に竹串の束を突き立てると、竹串が扇形に広がったまま“植毛”。この激闘の中も、リング中央に鎮座していたＨＥＬＬＳ　ＧＡＴＥだったが、高橋が体ごと激突し、ついに破壊。大日本の約２０年に及ぶ歴史を共に歩み、様々な名場面を生み出してきた代表的デスマッチアイテムが、ついに木っ端微塵にバラバラになってしまう。沼澤は佐久田の顔面に鎖ガマを突き立てると、佐久田組も血みどろトレインで反撃に出るが、佐久田のラダーからのスワントーンボムはかわされて自爆。沼澤は有刺鉄線ボードの上に雪崩式パワーボムでたたきつけると、自らの額をカマで切り裂いて気合を注入し、佐久田の首に鎖を巻きつけて絞首刑にすると、レフェリーが試合を止めた。

　横浜ショッピングストリート６人タッグ選手権試合では、第１２代王者組の浜亮太＆中之上靖文＆宇藤純久組が、河上隆一＆滝澤大志＆菊田一美組の挑戦を退け、初防衛に成功した。

　大日本が開催してきた商店街プロレスが横浜市内８箇所に拡大したのを記念し、１２年に誕生した同王座は、、４．２１東京・東部フレンドホールでタイトルが移動したばかり。２００キロ超えの浜をはじめ、重量級選手のそろった王者組は、パワーで圧倒。浜がダブルのラリアットで２人まとめてなぎ倒すと、宇藤が菊田にリバースタイガードライバー、中之上がダイビングエルボードロップとたたみかけて圧勝した。