キック勝負では負けない。日本代表を狙う“ゲームドライバー”
トヨタヴェルブリッツ ティアーン・ファルコン選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
今週、チームは早々に九州入りしトレーニングを積んだ。イアン・フォスター共同コーチは「充実した施設や環境でいい時間を過ごせた。リーグワン(ディビジョン1)の試合がこの地域で開催されるのは特別なことだし、トヨタVらしさを見せたい」と意気込む。初勝利まで時間は掛かったものの、目指しているラグビーの方向性は間違っていないと全員が認識できており、いつもと違う環境、強豪相手でも仲間を信じて戦っていくだけだ。
トヨタヴェルブリッツ イアン・フォスター共同コーチ 【©ジャパンラグビーリーグワン】
ファルコンの特長はそれこそキックにある。第3節、東京サントリーサンゴリアス戦の同点で迎えた後半44分。決めれば勝利となるおよそ60mのペナルティゴールに彼はチャレンジした。惜しくも届かず勝利することはできなかったが、その距離を狙う勇気、そして任せる勇気はトヨタVのチームスピリットが凝縮されていたように思う。
チームには松田力也、マット・マッガーンというキックもうまい“ゲームドライバー”が加入し、相乗効果でファルコンのプレーにもすごみが増してきた。
「相手は長年強いチームとして知られているし、われわれのミスを引き出すような形のプレッシャーを掛けてくる。それに対してわれわれトヨタVは、自分たちの役割を徹底しながら我慢強くプレーすること、そしてチャンスが来たときにそれをつかむことが大事になる」(ファルコン)
来日5年目で日本代表入りを目指す“イナズマフルバック”。最後まで戦う勇気と仲間への信頼をもって強敵に挑む。
(斎藤孝一)
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ