垣永真之介の次なる目標は、東京SGでの優勝。節目の100キャップでそのための1勝を

東京サントリーサンゴリアス 垣永選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今度こそ、今季初勝利へ。0勝2分2敗、2戦連続引き分けでいまだ勝ち星のない東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)の第5節は、三重ホンダヒートのホストスタジアムである三重交通G スポーツの杜 鈴鹿に乗り込んでの戦いだ。

この一戦で、節目のチーム公式戦100キャップに到達するのは、33歳のプロップ、垣永真之介。ラグビーワールドカップも経験した歴戦の猛者であり、チームのムードメーカーがいよいよ今季初先発する。前節は同期入団の中村亮土も100キャップに到達しているだけに、2戦連続でチーム功労者の偉業到達となる。

長いキャリアをもつ垣永だが、前節は99試合目にして初のプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)を獲得。だが試合後、実に垣永らしいユーモアも含め、この「受賞秘話」を語ってくれた。

「(試合終盤のモールからの同点トライを)決めたのが僕だと思ってのPOTMだったみたいなんです。でも、僕じゃないんですよ(実際は呉季依典のトライ)。勘違いでの初受賞、というのが何とも僕らしい。『POTMになったことがなくても100キャップできる』を謳い文句にしたかったのに、残念です(笑)」

たとえ同点トライが垣永でなくても、モールを押し込むエンジンとして、勝負所でスクラムを制する原動力として、チームに欠かせない存在であるのは間違いない。スクラム成功時の雄叫び『KAKKY’s SHOUT!』はどんなときでもチームを鼓舞する力がある。

また、普段はユーモア全開でも、締める場面で締めるのも垣永スタイル。勝利が遠いチーム状況を踏まえ、仲間たちの心情をこう代弁する。

「本当にみんな苦しいし、心が痛いと思ってプレーしています。ただ、ここを上がり切らないと僕らの勢いはついていかない。いまは本当に我慢して立ち直るところなのかな。何事も経験だと思いますし、こういう痛みを乗り越えて、強いサンゴリアスを作っていきたいです」

早稲田大学ではキャプテンを務め、東京SGでは何度も優勝を経験。日本代表でも活躍するなど、さまざまな経験を重ねてきた垣永。節目の100キャップに到達し、次なる目標は?

「このチームでもう一度優勝したい。それだけです」

そのためにも、まずは1勝を。鈴鹿の空に勝利の雄叫びを響かせたい。

(オグマナオト)
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