sportsnavi

トロロッソ・ホンダはセッティングに苦戦
次戦スペインGPで問われる真価

ハートレーがF1初ポイントも…

F1初ポイントを獲得したトロロッソのハートレー
F1初ポイントを獲得したトロロッソのハートレー【写真:ロイター/アフロ】

 2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPが終了した。1周目から複数クラッシュあり、レース後半にレッドブル同士の同士討ちあり、さらにはセーフティカー走行中にハースのロマン・グロージャンの単独クラッシュと、サバイバルレース状態。そして残り4周の超スプリントレースとなってから、トップのバルテリ・ボッタスに最悪の不運が襲った。デブリ(異物)をコース上で拾ったタイヤがメインストレートでバーストというもの。ボッタスは手にしていた勝利を逃してしまった。結果、優勝は今季初勝利のルイス・ハミルトン。この勝利で、ドライバーズチャンピオンシップのポイント争いはハミルトンが70ポイントでトップへ、ベッテルは66ポイントで2位へと後退した。


 日本のファンへの朗報はトロロッソ・ホンダのブランドン・ハートレーが10位入賞を果たし、F1で初ポイントを獲得したこと。また、チームメートのピエール・ガスリーもハースのケビン・マグヌッセンによる接触が無ければ、入賞は確実だった。しかし、全チームでもっとも競争力が低いと評価されているザウバーのシャルル・ルクレールが6位入賞を果たしたことからも、トロロッソの2台はもっとレースをうまく展開していれば、さらなる上位を狙えたはず。その点に置いて、まだまだ本来の力を発揮できていないと考えられる。


 これまでのところ、トロロッソが速さを見せたのは第2戦バーレーンGPだ。予選でガスリーが6番手、ハートレーもQ3進出へあと一歩となる11番手だった。そして決勝レースではガスリーが4位という望外の結果を得た。予選の速さが無ければ、決勝レースの4位もなかっただろうから、シーズン前のバルセロナテストから評価されていた、トロロッソの潜在的な速さはバーレーンGPで証明されたと思われた。だが、その後の中国GP、そして今回のアゼルバイジャンGPと、トロロッソの調子は上がってこない。Q2進出を競う中団グループ以下の状態だ。

低速サーキットで苦戦が続く

 ここでトロロッソが調子の良かったバルセロナテストとバーレーンGPの特徴を振り返ってみたい。どちらも常設のパーマネントサーキット。バーレーン・インターナショナル・サーキットは、ヘルマン・ティルケのデザインで、ストレートエンドにタイトなコーナーがあり、ストレートとストレートを中低速コーナーでつなぐ。


 一方、バルセロナのカタルーニャ・サーキットは1991年に誕生し、何度も改修を続けて現在に至っている。現在のレイアウトは、直線的な区間とタイトなコーナー区間のバランスが良く、各チームともデータを豊富に持っていることから、ここでのタイムはそのままシーズン中の実力が現れると言われている。そして、奇しくもバーレーンGPが行われたバーレーン・インターナショナル・サーキットは、開幕から4戦目までのところで、最もサーキットのバランスがカタルーニャ・サーキットに近い。それだけに、どのチームもバーレーンGPで見せたトロロッソの速さを認めていたし、予想外という驚きの声は少なかった。


 そんなバランス型サーキットと比較すると、開幕戦オーストラリアGPは市街地コースであり低速サーキット。第3戦中国GPは長いストレートばかりに注目が集まるが、ストレート以外は非常にタイトなコーナーが続く低速コーナーと直線の組み合わせ。そして、アゼルバイジャンGPも、市街地コースとは思えないほどのロングストレートと狭いコーナーの連続で、中国GPと同じく低速コーナーと直線の組み合わせサーキットとなる。今回、アゼルバイジャンGPで、予選から結果を出せなかったのは、マシンをどの方向性でセットアップするかで間違った可能性は否定できない。

田口浩次

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント