選手を守ってあげる“ルール”が必要 小塚崇彦が今後のフィギュア界を展望

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羽生結弦(右)と宇野昌磨が1、2フィニッシュ。平昌五輪で日本はあらためてレベルの高さを示した 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 2月に行われた平昌五輪のフィギュアスケートで、日本男子は羽生結弦(ANA)が66年ぶりとなる連覇を達成し、宇野昌磨(トヨタ自動車)も2位に入るなど2つのメダルを獲得した。女子は表彰台にこそ届かなかったものの、宮原知子(関西大)が4位、坂本花織(シスメックス)が6位と健闘を見せた。

 あらためて日本のレベルの高さを示した大会となったが、2022年の北京五輪を見据えた戦いはすでに始まっている。3月21日からは世界選手権も開催され、頂点を目指す選手たちが再びしのぎを削る。次の4年はどうなっていくのか。そして日本選手たちに求められていくことは何か。バンクーバー五輪で8位入賞した経験を持つ小塚崇彦さんに展望を語ってもらった。

パワーが付くのを待つことも重要

 平昌五輪は選手全員が力を出し切った良い大会でした。金メダルの羽生選手、銀メダルの宇野選手はもちろん、田中(刑事/倉敷芸術科学大)選手も少しミスはありましたが、最後までよく頑張ったと思います。女子では宮原選手があれだけの演技をして、五輪の舞台で力を出し切った。その集中力は素晴らしかったと思います。メダルに届かなかったのは本人も残念でしょうが、演技は記憶に残りますし、とても良い演技だったと思います。

 男子は羽生選手と宇野選手が1位、2位になったことで、2人の強さがあらためて証明されました。その一方で、2人と他の日本人選手の間にレベル差があることも事実です。それを底上げしていくために何が必要か。まずはこれだけ素晴らしい選手が日本にいるので、彼らの背中をとにかく追いかけていくこと。同じ場所で練習できれば理想です。2人と一緒に練習できれば、当然刺激を受けます。

 あと男子に関してはパワーが付いてくるのを待ってあげるということも大事です。スケートに必要なパワーというものは19歳から23歳くらいでまた付いてくるものです。そこまで待つしかないということもあるのですが、待つと言ってもただ待つのではなくてスケートの練習を当然しなければいけないですし、ケガをして間が空いてしまわないようにする。しっかりと期間を空けないように練習をすることが大切だと思います。

まだ14歳ながら、昨年末の全日本選手権に出場した佐藤駿。今後注目を集めそうな逸材だ 【坂本清】

 そういう意味で個人的に注目しているのが、佐藤駿選手(仙台FSC)と山本草太選手(愛知みずほ大瑞穂高)です。佐藤選手はまだ14歳ですが、昨年末の全日本選手権に出場し、16位に入りました。全体的に流れるようなプログラムができるし、雰囲気も持っています。

 山本選手は大きなケガをして、今季から戻ってきました。以前は4回転も跳んでいましたし、スーッと抜けるようなきれいなスケーティングをする。ただ、ケガで練習できない期間が長かったので、今後はそれに気をつけて以前の状態に戻していく必要があるとは思います。また先日の世界ジュニア選手権に出場した須本光希選手(浪速中・高スケート部)と三宅星南選手(岡山理大付高)にも注目しています。

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