ソーシア監督が長谷川滋利氏に明かす「二刀流の判断は翔平に」
「ずば抜けた才能を感じている」
長谷川氏が大谷の起用法についてソーシア監督を直撃した 【NHK ワールドスポーツMLB】
「ミスター監督」と呼びかけた長谷川氏。ソーシア監督は「靴ひもを結ばなくていいのか。足首をひねるぞ」と笑顔でつっこむ。通訳を介さないインタビューが始まった。
長谷川氏:大谷選手のプレーを間近で見始めておよそ3週間。印象は変わりましたか?
ソーシア監督:翔平には、ずば抜けた才能を感じている。技術の高さに加え、努力する姿勢もある。レベルが高い日本のプロ野球に入り、重圧のかかる中でプレーしてきた経験もある。だから重圧などものともしないだろう。ほかの若い選手とは違うよ。
【NHK ワールドスポーツMLB】
先発ローテの調整は?
ソーシア監督:5人体制のほうがいいという者もいれば、6人体制のほうがいいという者もいる。中4日が中5日に変われば、調整の仕方を変えなくてはいけないからだ。ただ(6人ローテーションは)大谷の加入だけが理由じゃない。うちの先発投手は年間33試合に登板するのが難しい。だから登板間隔を空けようと考えたんだ。1日多く調整することで、シーズン後半も好投できる体力を残したいというのが理由だ。
「いまは二刀流を楽しみにしている」
長谷川氏:時間を与えて大谷を育てますか? それともすぐに活躍することを期待しますか?
ソーシア監督:即戦力として期待しているが、彼はまだ成長中で完成されていない。ほかの若手同様に成長する余地は大いにある。努力し続けるだろうから、どんどん良くなるよ。ただ、投手として練習をしながら、打者でも活躍するのはすごく難しいことだと思っている。いまは投手での起用を中心に考えながら、打者としても活躍することを期待している。将来的にどちらかを選ぶことになるかもしれないが、いまは二刀流を楽しみにしているよ。
長谷川氏:監督が決めてあげればいいのでは?
ソーシア監督:彼が教えてくれるよ。
長谷川氏:彼に任せるのですね。ありがとうございました。
「(二刀流をどうするかは)彼が教えてくれるよ」と笑顔で語ったソーシア監督。その言葉を聞いたときに思い出したのは「(二刀流を続けるのか、どちらか一方を選ぶのかは)野球の神様しか決められない」という日本ハム・栗山英樹監督の言葉だった。
規格外の才能を尊重し、大らかに見守ろうと語る2人の監督。
大谷選手がなぜエンジェルスを選んだのか、その理由の一端が垣間見られるようなインタビューだった。
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BS−1で放送しているメジャーリーグ専門番組。投球の軌道をCGで再現できるツール「ゼウス」を独自で開発するなど、データ分析に力を入れています。3月は大谷翔平情報をたっぷりとお伝えします。
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