【RIZIN】トーナメントへ軽快な動き見せる堀口恭司「ベルトを巻いて最高のスタートに」

長谷川亮

相手との体格差は「あんまり問題ない」

優勝候補筆頭に挙げられるが「格闘技は一発当たれば終わりの競技なので、しっかり優勝できるよう頑張ります」と気を引き締める 【写真:長谷川亮】

 29日に2回戦を行い、そこから1日挟んで31日に準決勝と決勝を行う変則のトーナメントとなるが、まず29日の相手は10月の福岡大会で川尻達也をヒザで沈めたガブリエル・オリベイラ(ブラジル)。川尻戦で見せた打撃を武器に1階級上となるフェザー級で3団体のベルトを巻き、ここまでの戦績は10戦無敗。トーナメント査定試合として臨んだ川尻を破って逆にトーナメント出場を決めたが、ここで堀口も降して、手繰り寄せたチャンスをさらに広げんとする。

 身長165センチでフライ級から上げてきた堀口に対しオリベイラは173センチで元来フェザー級と、体格差が気になるところだか、「自分は元々バンタムでやっていたので、あんまり問題ないです」と堀口は言い、「相手は手足が長いのでそこに付き合わず、自分の距離でやろうと思います。距離対策をしてきました」と、信頼を置くコーチと想定練習を積んできており不安を見せない。

「プレッシャーはそんなに感じないです。当たり前に『優勝でしょ?』って言われているけど、格闘技は一発当たれば終わりの競技なので、しっかり優勝できるよう頑張ります」と話し、自信を感じさせながらも気持ちは引き締まっているようだった。

ほかのトーナメントとは「差は出るし、見せないといけない」

トーナメント1回戦では所を寄せ付けずに勝利したが、年末の連戦ではどんな戦いを見せるか 【写真:中原義史】

 大会ではバンタム級のほか、RENAの出場する女子スーパーアトム級、那須川天心の出場するKICKワンナイトとトーナメントが同時開催されるが、「差は出ると思うし、見せないといけないなって思います」と語り、世界から強豪のそろったトーナメントに自負をにじませる。

 RIZIN登場以来、フライ級の元谷友貴、バンタム級の所英男と寄せつけずに降してきた堀口だが、今トーナメントでもほかの選手に差を見せ、さらに大会全体でも突出したインパクトを残すことができるか。

「ベルトを巻いて最高の1年のスタートにしたいです」

 かねて語ってきたRIZINを引っ張る存在となれるかが懸けられた戦いとなる。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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