青学・原監督「今年は混戦になる」 箱根駅伝4連覇へ、キーマンは下田、田村

スポーツナビ

青山学院大が壮行会を行い、箱根本戦に向けての意気込みなどを語った 【赤坂直人/スポーツナビ】

 2018年1月2日、3日に開催される第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)に出場する青山学院大が12日、東京・渋谷区にある青山キャンパスで壮行会を行い、原晋監督、下田裕太、田村和希(ともに4年)らが抱負を語った。

 今季は10月の出雲駅伝で2位、11月の全日本大学駅伝で3位と、いまだ無冠。原監督も「出雲と全日本はデコボコな駅伝だった」と振り返った。箱根駅伝では毎年恒例となった作戦名を「ハーモニー大作戦」と命名し、史上6校目となる4連覇を目指す。

 また原監督は、4連覇のキーマンに出雲、全日本と区間賞を獲得した田村と下田を挙げる。区間配置については明言を避けたが、山上りの5区について「何人か候補はいますけど、下田が走ってくれたら」と、エース起用の可能性を示唆した。本番まで残り3週間、青山学院大の命運は、2人のエースが鍵を握る。

 以下、原監督、下田、田村のコメント。

原晋監督「前半は抜きつ抜かれつの展開になる」

原監督は、「最後は私がハーモニーさせていきたいと思います」と箱根4連覇への意気込みを示した 【赤坂直人/スポーツナビ】

 出雲と全日本はデコボコな駅伝になりましたけれども、そういう意味合いも込めて「ハーモニー大作戦」という作戦名にしました。私自身、夏合宿あたりからダイエットを始めて、随分痩せたのですが、最近リバウンドしてしまいました。成績の方もリバウンドしていければと思います。

(今年のポイントになる選手、全体的な展望、5区の起用については)今年のキーマンになるのは4年生ですね。学生スポーツなので4年生がまとまった時には結果がついてきます。4年生の中でも下田、田村が重要になってきます。出雲、全日本はどちらかが良くなかったのですが、最後は私がハーモニー(調和)させていきたいと思います。
 全体的な流れを言えば混戦になると思います。1校、2校ではなく、前半部分は山梨学院大、順天堂大、東洋大、駒澤大、東海大などが抜きつ抜かれつの展開になる非常に面白い駅伝になると思います。そうなると上り区間、下り区間が重要になります。その区間でほかの大学に“神”が出ると厳しくなりますが、うちに“神”が出ればいいんですけどね(笑)。
 5区については何人か候補がいます。下田が走ってくれたらと思っていますが、まだ決められない状況です。

下田裕太「どの区間でも最高の走りを」

“2枚看板”となる下田(前列左)と田村(前列右)。4年生の活躍が4連覇へのカギとなる 【赤坂直人/スポーツナビ】

 出雲と全日本を経験してとても悔しい気持ちもありますが、それと同時に純粋に心から勝ちたいなという気持ちになりました。負けたから勝ちたいというわけではなく、本当にこのチーム、このメンバーで1年目、2年目、3年目とは違う優勝を味わってみたいという思いがあります。

(全日本大学駅伝で失速の原因となった足のマメのコンディションは)全日本の時には影響が出ましたが、箱根に向けて状態は上がってきていると思います。大学4年間のすべて出し切るような走りを見せたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

(希望区間は)自分はどの区間を任されても区間賞が取れるような走りをしたいです。2区を任されてもしっかりと区間賞を狙って走りますし、5区を任されても往路のゴールテープを切ります。8区を任されても更新できなかった区間新を目標に、最高の走りができるようにしっかりと準備していきたいです。

田村和希「前半区間で抜け出せる走りをしたい」

 1年目、2年目の箱根駅伝は区間賞と自分でも納得した走りができ、優勝に貢献することができたと思います。前回大会では7区で脱水症状になってしまい、個人としては不甲斐ない結果で終わってしまいました。しかし最後まで諦めずにたすきをつなぐ大切さを駅伝の中で学びました。最後の駅伝は、個人では区間賞を目標に、チームとしては4連覇となる総合優勝に向けてしっかりと準備し、楽しんで走れたらと思います。

(希望区間は)全日本、出雲と出遅れている1区、2区、3区の前半区間で抜け出せる走りができたらと思います。

(取材・文:赤坂直人/スポーツナビ)
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