厳しいグループに入ったアルゼンチン マラドーナは楽観視するも、チームを酷評
「最も手ごわい相手はクロアチア」
厳しいグループに組み込まれたアルゼンチンにとって救いとなるのは、広大なロシアにあって移動距離が比較的短いことだ。拠点とするブロンニツィは初戦の舞台となるモスクワまで約55キロメートル、第2戦のニジニ・ノヴゴロドまでも400キロメートル余りの距離にある。第3戦のサンクトペテルブルクもモスクワから600キロほどと近く、首位通過すれば再びニジニ・ノヴゴロドが会場となる。これは疲労回復の点で大きなメリットになるはずだ。
抽選結果を受けたサンパオリは以下のようにコメントした。
「落ち着いてほしい。組み合わせが決まったことで、これからは確信を持ってプランを立てられる。同組に入ったのは勝利が義務付けられておらず、希望を持って戦えるチームばかりだ。彼らにとっては唯一無二の大舞台となるからね。最も手ごわい相手は素晴らしい中盤を擁しているクロアチアだ。ナイジェリアは予測不能なチームであり、スピードのある選手が多い。先日の親善試合では前半を通して素晴らしいゲームができたが、後半は虚を突かれて連続失点を喫してしまった」
アルゼンチンについては「自分たち次第」としながら、「私は素晴らしい大会にできるチームだと確信している。しかも、われわれには世界最高の、そして史上最高の選手であるメッシがついている」とエースの存在を強調した。
先述したマラドーナの発言に対しては「われわれのポテンシャルを出し切れていないという点については同意する。だが予選の終盤には目指しているフットボールを垣間見ることができた。やるべきことはたくさんある」と返している。
(翻訳/工藤拓)