チームスタイルで占うJ1昇格PO決勝 最多得点の名古屋、最少失点の福岡を分析
PO決勝はJ2屈指の“ほこたて”対決
【データおよび画像提供:データスタジアム】
そこで今回はデータスタジアム株式会社が新たに開発した「チームスタイル指標」を元に、両チームの2017年レギュラーシーズンの戦いを振り返った。「チームスタイル指標」とは、各試合のプレーデータをパターン別に分類し、リーグ内での偏差値をはじき出したもの。偏差値50は、J2・22クラブの平均的な攻撃回数を表している。J2屈指の“ほこたて”対決を前に、両チームの攻撃スタイルを分析したい。
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「ポゼッション」と「中央攻撃」の名古屋
【データおよび画像提供:データスタジアム】
また、シュートを打つ機会は多くないものの、打ったシュートが決まる確率(ゴール率)は総じて高い。偏差値40と「ショートカウンター」を仕掛ける頻度こそ少ないものの、そこからのゴール率もリーグ5位を誇る。チーム得点王のシモビッチ(18得点)に加え、青木亮太が11得点、田口泰士が9得点と中盤の選手たちがゴールに迫る。
一方、画像には掲載していないが、被データに注目するとポゼッション志向が強いだけに、カウンターにはめっぽう弱い。「ショートカウンター」と「ロングカウンター」の攻撃を受けた回数はどちらもリーグで5番目に多く、そこからシュートを打たれる確率はJ2で最も高い。カウンターを食らった場合は、シュートを打たれる可能性が高いと覚悟しておく必要がある。
エリア別では、名古屋から見て左サイドから攻撃を受けるケースがリーグ5位と多いものの、シュート率は5番目に低く、崩される頻度は高くない。逆に右サイドは攻撃を受ける頻度こそ少ないものの(20位)、シュートを打たれると高確率で決められている(ゴール率は最も高い)。
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