Bリーグ2季目で9年前の再現狙う琉球 大型補強に現れるクラブの断固たる決意
7名の即戦力が新たに加入
計7名の即戦力を獲得しチームを一新した琉球 【(C)B.LEAGUE】
この結果、チームリーダーである岸本隆一、期待の若手ガードの津山尚大、チーム創設から琉球一筋の金城茂之、リバウンドが持ち足の渡辺竜之佑、オフェンス能力が持ち味の田代直希と、昨季からの残留組と合わせた今季の陣容は一気にリーグでも上位のタレントレベルとなっている。
危機感を感じたクラブの断固たる決意
8チームしか進出できないCS出場を達成という結果だけ見れば、昨季の琉球はまずまずの及第点という感じに評価できるかもしれない。しかし、チームにとってはレギュラーシーズン29勝31敗と勝率5割以下に終わった成績が示すように、Bリーグの厚い壁を感じた1年だったという思いしかなかった。だからこそ、オフに大幅なチーム改造に踏み切ったのだ。このままでは上にいけないという強い危機感は、チームが獲得したメンバーはもちろんのこと、チームを去ったメンバーからこそうかがいしれる。
昨季の指揮官だった伊佐勉(現サンロッカーズ渋谷アシスタントコーチ)は、地元・興南高校出身で第16回ウィンターカップのベスト5に選出されるなど沖縄バスケ界の著名人であり、チーム創設年にアシスタントコーチとして加入。そして、2013−14シーズンからヘッドコーチ(HC)に昇格し2度のbjリーグ制覇を達成するなど、球団を創世記から支えてきた功労者。
また、伊佐とともにSR渋谷に加入した山内盛久も沖縄出身で、練習生からはい上がり6シーズンに渡って活躍。そしてアンソニー・マクヘンリーは、外国籍選手では異例となる9シーズンの長期在籍で中心選手としてbjリーグ4度の優勝全てに貢献した。3名は絶大な人気を誇っており、彼らがチームを去るのはファンに大きな衝撃を与えた。それは、見方を変えれば大きく刷新しなければいけないというクラブの断固たる決意の現れと言えるはずだ。