ラグビー選手の「移籍のタイミング」とは 元日本代表・大西将太郎が解説
五郎丸のようにW杯の活躍でオファーがくることも
オールブラックスでW杯優勝に貢献。今季からトゥーロンに移籍したマラカイ・フェキトア 【Getty Images】
ラグビー フランスリーグTOP14がついに開幕し、昨シーズン王者のクレルモンがボルドー相手に敗戦。開幕節からアウェーで勝つことの難しさを再認識させられました。また、日本国内では、トップリーグの熱戦が毎週各地で繰り広げられています。週末はラグビーで始まり、ラグビーで終わりますね。
今回のコラムは、各リーグ開幕前に話題にあがる「移籍」について。
南半球の選手のフランスリーグをはじめ、ヨーロッパへの「移籍」を語る中で、「お金」というキーワードはもちろん外せませんが、そのほかに移籍のタイミングについてのキーワードを挙げるとするならば、「ワールドカップ」、「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」の2つになるでしょう。
ラグビー選手が自国の代表として、ワールドカップに出場することは「夢の頂」です。4年に1度の大舞台でその夢を叶えた選手、惜しくもその夢に届かなかった選手が、ワールドカップ後に新しい夢、新しい居場所を見つけるため移籍を決断することはよくある話。また、昨シーズン、RCトゥーロンに加入した五郎丸歩選手のようにワールドカップがアピールの場となり強豪チームからオファーが届き移籍することも。特に今年はワールドカップまであと2年となり、自分が次のワールドカップまで代表に残れるかを見極めて移籍するタイミングでもあります。
移籍によって起こる変化に注目
オールブラックスの司令塔として活躍したアーロン・クルーデンはモンペリエへ 【写真:アフロ】
だからこそ選手にとっては名誉であり、価値のあるもの。今年を例に挙げてみると、ライオンズはニュージーランドに遠征を行いました。その名誉ある試合にニュージーランド代表として出場を果たした選手の中にも、試合後オールブラックスのジャージを脱ぎ、フランス行きを決断した選手たちがいます。モンペリエに加入したSO(スタンドオフ)のアーロン・クルーデン、ラ・ロシェルのSH(スクラムハーフ)タウェラ・カーバロー、RCトゥーロンにはCTB(センター)のマラカイ・フェキトア。その理由として考えられるのは、ニュージーランド代表ではあるもののライバルの台頭によりスターターではなくなったとか、一度はワールドカップを経験したなど、様々な要因が考えられますが、何より「ラグビー選手として価値が一番高い時に」という思いから、彼らはラグビー人生で最も大きな決断をしたと言えるでしょう。
南半球における有名選手の移籍タイミングだけをみると、このように2つの理由が大きな要素なのですが、そのうちの1つ、ライオンズツアーの後である今シーズンは特に有名選手の移籍が多くありました。要するに、チームの戦力に大きな変化が現れるシーズンだということです。もちろん「移籍」は南半球からの選手だけではなく、ヨーロッパのさまざまな国からや、フランスリーグ内での移籍ももちろんあります。移籍してきた選手がどのようにチームに影響を与え、どのような結果を新たに生み出すのか。それは、フランスリーグTOP14、今シーズンの楽しみの1つでもあります。
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