気象データで狙える高配当馬券 酷暑予報のセントウルS激走穴馬はコレ!

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攻略のポイントは「暑さ」と「速い時計」への対応力

 セントウルSレース当日の天気は晴れ時々くもり、最高気温は32℃の予想です(7日11時時点)。中間にまとまった雨があるものの、開幕週につき影響はないとの見込みです。速い決着に対応できる裏付けと、暑さへの適性が最も重視されるべきファクターとなります。

セントウルS過去5年における夏馬の活躍 【netkeiba.com】

 過去5年の「夏馬」の実績を見てみると、ご覧のように毎年、最低一頭は夏馬が馬券に絡んでいます。2015年のウリウリのようにバレた感のある夏馬もいますが、人気薄の夏馬が食い込み、波乱の傾向。13年のロードカナロアや15年のアクティブミノルなど、この気候レベルに初出走の馬もいますが、人気馬であっても暑さへの適性は必要です。狙い方としては、暑さへの適性があって速い時計にも対応できる人気馬と人気薄の夏馬の組合せで波乱を狙うのがベターです。

 具体的に言えば、まず高速馬場の評価馬からは人気を背負いそうなファインニードルがあげられます。2走前の同じ舞台で1分7秒1の高いパフォーマンスを示しており、高評価。こちらも人気になりそうなフィドゥーシアは冬の重めの芝でも速い時計を出していましたが、アイビスSDでも好タイムを叩きだしており、◎評価とします。

2走前の同じ舞台で1分7秒1の高いパフォーマンスを示したファインニードル。写真は2017年水無月S 【netkeiba.com】

 一方、穴候補として取り上げたいのが、夏限定で走る季節馬のラヴァーズポイント。昨年もそうですが、大敗後の激走が多く、今回も人気が無く楽しみです。もう一頭、評価が高いのがミッキーラブソングです。こちらも、近走成績からまず人気になりそうもなく、夏2戦目に期待します。ツィンクルソードは無印ですが、実績無かったこの気候で2走前(酷暑)の勝利から注意したい一頭です。

 人気馬ではファインニードル、フィドゥーシア。穴候補として夏馬のラヴァーズポイント、ミッキーラブソングとアイビスSDを勝ったラインミーティア、酷暑で初めて勝ったツィンクルソードに注目します。

季節馬というまったく新しい競馬理論を明らかにした気象予報士の三宅誠氏 【netkeiba.com】

文:三宅誠(みやけ まこと)
季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。
「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

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