阪神期待の小野泰己、目標は「まず1勝」 0勝5敗も着実に成長した前半戦

岡本育子

前半戦は7試合に先発し0勝5敗と白星が遠い小野 【写真は共同】

 17日にペナントレースが再開されたプロ野球。セ・リーグ2位の阪神は、後半戦開幕カードで首位の広島を甲子園に迎えている。初戦は2対1で競り勝って一歩近づいたと思ったら、18日は序盤に大量失点。終盤の追い上げも届かず9対5で敗れて1勝1敗、再びゲーム差は「8」に戻った。

 そして、きょう19日はルーキー・小野泰己投手が初めて広島戦の先発マウンドに上がる。

フレッシュ球宴で先発し好投

 富士大からドラフト2位で阪神に入団した小野(23歳)は、金本知憲監督が「将来の大エース」と絶賛する右腕。春季キャンプを締めくくる紅白戦で自己最速の153キロをマークし、「浮き上がってくるストレートが、まるで藤川球児のよう」と指揮官をうならせた。開幕はファームで迎えたものの5月下旬に1軍へ昇格して以来、投げるごとに期待値を上昇させているのは確かだ。

 そんな前半を終え、小野は7月13日に静岡草薙球場で開催された『フレッシュオールスターゲーム2017』に出場した。阪神からはドラフト1位の大山悠輔選手、6位の福永春吾投手、7位の長坂拳弥選手と全員がルーキーで、しかも同い年の4人が一緒に出るとあり、最初から最後まで笑顔がこぼれていた。

 小野はウエスタンの先発で1回1イニング、10球を投げた。巨人・吉川尚輝選手をレフトフライに、埼玉西武・鈴木将平選手はショートゴロに打ち取ると、東北楽天・田中和基選手からは150キロの真っすぐで空振り三振を奪って三者凡退。すべてストレートである。

 試合後の第一声は「楽しかったです!」だった。朝からの豪雨で開催も危ぶまれ、しかも小野の登板時にはまだ降っていて、グラウンドも緩かったはずだが、先発として投げた1イニングを振り返り「気持ちの面でそんなに緊張なく、楽しく投げられたって感じです」と声も明るい。

 後半戦に向けては「きょうは真っすぐだけだったんですけど、スピードがしっかり出ていたので、そこは良かったかなと思いました。前半と特に変える点はないけど、先発としてしっかりゲームをつくることをやっていかないと、と思います。最近はそれなりにゲームをつくれているので後半もそれを続けられるように、準備をしっかりやっていこうかなと」

 ウエスタン選抜のコーチとして参加した、阪神の掛布雅之2軍監督は「落ち着いていたねえ、小野は。一皮むけたんじゃない? 全然おどおどしてないもん。やっばりファームで何試合も投げるより、1軍で投げる厳しさを知ったからね。甲子園の1軍戦のマウンドからすれば(きょうは)楽だったんだと思うよ」と微笑む。

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著者プロフィール

兵庫県加古川市出身。プロ野球ナイター中継や、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって30年以上。ウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それから阪神の2軍を取材するようになり、はや20年を超える。

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