阪神期待の小野泰己、目標は「まず1勝」 0勝5敗も着実に成長した前半戦
オールスターはテレビで観戦
5月21日のヤクルト戦で1軍デビューを果たしたが、5回途中4失点で降板。しかしその後は安定した投球を披露するなど着実に成長している 【写真は共同】
「やっぱり、どのバッターもすごい人ばかりで、あの中で投げられるのはいいなって。1軍のオールスターで投げてみたいと、フレッシュオールスターに出て、より強く感じました」
つかの間の夏休みも終わり15日からは甲子園での1軍練習に参加して、19日の先発に備えた。広島とは初対決になるが「初めてという気合いは特にありません。自分のピッチングをしっかりして、打者1人1人と対戦することが大事だと思います」と平常心。上にいる唯一のチームが相手だと、プレッシャーをかけられても「首位なので、なんとか抑えられるように。でも気持ちを入れすぎず、自分らしさを出せれば」と、自分の投球が大切と繰り返す。
試合をつくるも援護に恵まれない試合も
なのに、まだ白星がない。
プロ1年目の半分が終わり「最初はうまくいかないこともあり、でもいろんな経験をしながら1試合1試合で成長してこられたと思います。課題を見つけて、練習してというのを繰り返してきました」と振り返るルーキー。そして「前半のゲームで経験したことを無駄にせず、後半でしっかり生かせるようにやっていきたい」と言う。
「勝てていない中、使ってもらっているので……。それに応えるピッチングをしたいと思います」。だからこそ、後半の目標を問われたら「まず1勝!」と答えるのだ。最後に、後半スタートのマウンドで、首位・広島から1勝を挙げれば大きな自信になる? と聞かれた小野投手は「……勝ちたいです」とだけ答えた。
小さな声だったが、確かに届いた。