新感覚のゴールボールに衝撃を感じた 武井壮が挑む!パラスポーツ
体験した武井壮さんは、ゴールボールにどんな印象を持ったのだろうか 【スポーツナビ】
ゴールボールは、「アイシェード」という目隠しを付けた選手が3対3で行い、ボールを相手ゴールに入れて得点を競う競技。視界が完全に遮断されるため、ボールに入った鈴の音や足跡などを頼りに自分やボールの位置を把握しなければならない。
見えないのにだんだんと感じたボール
ボールを止めた衝撃は「打撃系格闘技」のようだったと話した武井さん。ボールを受けて悶絶する時もあった 【スポーツナビ】
実際にプレーすると、その衝撃に驚きました。ボールが想像以上に速いし、強い。さらに、体で(ボールを)止めた時の衝撃が非常に重くズッシリくる。衝撃度は打撃系格闘技みたい。衝撃がいまだに体に残っています。
プレーしていくと如実に自分の感覚、視覚以外の他の感覚が鋭敏になっていくのを感じました。
ボールの音も最初は「あれ、どっち(の方向)かな」と思いましたが、5球、10球と続けていくうちに、だんだん「タン」と、ボールが(手から)離れた音が聞こえて、それが自分の体のどちら側に転がっているのか、それとも正面に来ているのかが、映像ではないですが、音の雰囲気と映像の中間のような、ボンヤリとした波みたいな感覚で体に伝わって来るようになりました。その感覚が体に出てきてからは、ボールを止めやすかったし、仲間の声も聞こえてきて、だんだんフィールドを、全身で感じられるようになっていきましたね。
武井さんも苦労した投球
目隠し状態での投球に、さすがの武井さんも苦労。特に左右の投げ分けに苦しんでいた 【スポーツナビ】
あと、やはり方向感覚ですね。いつも目で見てボールを投げているので、視覚情報を頼りに手で調整するのだけど、視覚がないと、ゴールエリアの外に投げまいと、内側にひねって投げてしまいます。これは自然な修正能力で、本来スポーツではプラスに働くものだけど、ゴールボールでは、正確に自分の体の向き、力を入れる向き、手のひらの向き、ボールを転がす向きをコントロールできないと、正確なプレーができない。普段のように目で見てプレーするスポーツよりも精度が高い技術を求められると感じました。得点を奪うためにはフェイントをかけたり、バウンドをコントロールしたり、非常に戦術性が高く、さらに高い技術も要求される。高度なスポーツだな、という感覚でしたね。
女子日本代表との実戦練習に参加した武井さん。ゴールを決めた際はガッツポーズを見せて喜んだ 【スポーツナビ】
“究極のコミュニケーション”スポーツ
そして言葉を使って、「右から来てるよ」「左から来てるよ」「ボール、パスするよ」というコミュニケーションをチームメートと取る。さらに、相手が投げてきたボールに対して、自分の体をコンタクトしてくためにもコミュニケーションを取らなきゃいけない。本当に体が持っている、すべての機能を使ったコミュニケーションを取らなければ成り立たないスポーツだなと感じました。まさに“究極のコミュニケーション”が必要なスポーツだと思うんですよ。
コミュニケーション能力が徐々に足りなくなってきている現代社会に、打って付けのスポーツですね。
体験後、日本代表選手と交流した武井さん(中央)。ゴールボールの魅力にすっかりはまっている様子だった 【スポーツナビ】
■武井壮プロフィール
陸上・十種競技の元日本チャンピオン。スポーツ番組やバラエティなど、テレビやラジオを中心に活躍しつつ、2015年フランスで行われた世界マスターズ陸上の4×100mリレー(M40クラス)で金メダルを獲得。今でもさまざまなスポーツにチャレンジし続けている。
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■「ひるまえ ほっと」
月〜金曜 11:05〜11:54 NHK総合(関東地域のみ)
「百獣の王」武井壮さんがパラスポーツを体験、トップアスリートとの真剣勝負に挑みます。次回放送は9月22日(金)の予定! 武井さんが挑戦するのはどの競技なのか! そしてどんなプレーを見せるのか! どうぞお楽しみに。
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