オリックス駿太が迎える勝負の夏! メンタルアップで定位置奪取へ
5月31日のヤクルト戦でサヨナラ二塁打を放ち、チームメートに祝福される駿太(8) 【写真は共同】
今月8日、オリックスの外野手、駿太は5月度の「スカパー! サヨナラ賞」を受賞した。ひと月の間に7日と31日の二度もサヨナラ打を放ったのだから文句なしの受賞だ。
「うれしいですね。サヨナラを打てたこともうれしいし、それでこういう賞をいただけるのは本当に光栄です。今まで賞なんてもらったことないんで。こんな賞があることは全然知らなかったですけど(笑)」
梶谷との自主トレで切り替えを学ぶ
しかし今年は好スタートを切った。2年ぶりに開幕スタメンを勝ち取ると、コンスタントに安打を重ねていった。15日試合終了時点で58試合に出場し、43安打2本塁打17打点、打率2割5分9厘の成績を残している。
変化の一因は考え方を変えたことだった。そのきっかけとなったのが、1月に行った横浜DeNA梶谷隆幸との自主トレだった。
想像をはるかに上回るハードなトレーニングメニューに必死に食らいつき、体が変わっただけでなく、メンタル面でも大きな影響を受けたという。
「気持ちの切り替え方ですね。1試合4打席どういうふうに打席に立つかという話になった時に、『4打席全部打ちたいと思っちゃダメ』と言われました。3打数1安打で、1個四球を取れたら超ラッキーだって。野球はもともと打てる確率が低いスポーツだから、『打ちたい打ちたい』と思いすぎるのはよくない。僕は今まで、『全部打ちたい!』でした。そうじゃなく、極端に言えば、どうせ打てないだろう、ぐらいの気持ちの方が、打てなかった時に切り替えられるし、1本打てたらラッキーと思える。そうやって1年間気持ちを保たせるということを教わりました」