選手のメディア露出や広告宣伝の効果で、新日本プロレスの会場には新しいお客さんがどんどん増えてると思います。

　そんな中、ベテランで、所属の選手でありながら近年、あまり試合をしていないのがスーパー・ストロング・マシン選手。

　僕はマシン選手大好きです。

　プロレスファンなら誰でも知ってる実力者。
　マスクのデザインも格好良いし、魔神風車固めというオリジナルの技も格好良い。そして、どこか漂う哀愁。物すごく魅力的なレスラーです。

　で、今回のコラムは、そんなマシン選手が自らの歴史を話したらこんな感じかな？と勝手に想像で書いてみました。

　はいどーもー！　スーパー・ストロング・マシンでーす！

　今日はね、せめて顔と名前だけでも覚えて帰ってもらいたいですね。

　ま、顔と言いいましてもね、素顔の方は勘弁して下さいね。マスクマンなんでね。

　あと、マスクっていってもね、スキーの目出し帽の方じゃないですからね？

　あれは私が新日本プロレスのリングに初登場で乱入した時の方で、あの時は私にまだ名前付いてなかったですからね。

　なにやら、キン肉マン的な感じで行くみたいな話もあったりなかったりと曖昧だったものでね、目出し帽にアメフトみたいな肩パットの入ったＴシャツという不思議な格好で乱入というね。まぁ、あの時は、あぁするしかなかったんですけどもねぇ、ま、今となってはあの肩パットはキン肉マンというより、スペシャルマンでしたけどね。

　誰がスペシャルマンだよ!?　うるさいよってね。将軍ＫＹワカマツさんぐらいうるさいよ。本当に。

　いや、そうなんですよ、確かにうるさかったんですよねー。私のセコンドに付いてた悪のマネジャーの将軍ＫＹワカマツさん。

　ちなみに“ＫＹ”は空気が読めないのＫＹじゃないですからね？　ま、それぐらいうるさかったですけどね、違うんですよ。

　国際プロレスのＫと、その社長の吉原功さんのＹって意味だったり、海外で付けられたってことだったり、まぁ諸説あるんですけどもね。

　でも、ワカマツさんは、ヒール軍団のマネジャーとして本当に素晴らしかったです。ハットにサングラスに拡声器をもって試合中わめき散らして、お客さんからは物すごい“帰れコール”を浴びてましたからね。あれだけお客さんからヒートを買うマネジャーはなかなかいないですよ。一流です。

　ただね、拡声器のせいで何を言ってるかよく分かんないんですけど、よーく聞いてると「親孝行しろ！」と案外、良い人発言っていうね。驚きの発言ですよ。本当にビックリします。

　あとワカマツさんの驚きの発言と言ったら、猪木さんを倒すのに「３分いらない、５分で十分だ！」というね。時間増えてんじゃん！っていうね。

　あ、あと増えると言ったらマシン軍団ですよ。

　知ってます？　マシン軍団。

　私と同じマスクの選手がどんどん増えていったんです。

　私が１号で、２号、３号と増えていくんです。ここで注意してもらいたいのが、２号もレスラーですからね？

　小学生ダンサーじゃないですよ？　あのダンサーの子はストロングマシン２号っていう名前、われわれはストロング・マシーンですから、間違えないようにして下さいね。

　そして、最終的には４号まで増えましたね。ちなみに３号はね、最初、体調が悪くて試合に出れなかったんですけどね。マシンなのに体調を崩すっていう珍事。

　あと軍団員で言いますと、ジャイアント・マシーンとかスーパー・マシーンっていうのもいましたね。

　あれはね、私が藤波辰爾さんだったら「おい！　お前アンドレだろ？」とか「おい！　お前マスクドスーパースターだろ？」って言ってましたね。

　だって、藤波さん、私に向かってリング上のマイクで「おい！　お前、平田だろ？」って言ったんですからね。

　すごくないですか？

　あれは驚きましたよ。３分いらない、５分で十分だ！ぐらい驚きましたよ。

　あ、これさっき言いましたね？　すいません。