【ノア】GHCタッグ王者の丸藤&谷口組がGTL優勝 新婚・ヨネがGHC王者・中嶋に2連勝

高木裕美

公私共にノリに乗っているヨネがGHC前哨戦で王者・中嶋に2連勝 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、6.4後楽園で決定したGHCヘビー級選手権試合前哨戦として、中嶋勝彦&マサ北宮組vsモハメド ヨネ&齋藤彰俊組が激突。一般女性との結婚を発表し、公私共にノリに乗っているヨネが、2日連続で王者・中嶋から勝利を奪ってみせた。同一カードで行われた前日のGTL公式戦では、ヨネが中嶋からキン肉バスターで勝利。この日は、それをさらに上回る衝撃で2連勝を飾った。

ヨネがGHC前哨戦で王者・中嶋をKO

中嶋はヨネの顔面蹴りで屈辱のレフェリーストップ 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 観客からの祝福と歓声を受けたヨネは、序盤から中嶋とサッカーボールキックを打ち合い、互いの得意技である蹴りで真っ向勝負。中嶋はヒザ固めで蹴りを封印させる作戦に出るが、勢いの止まらないヨネは、串刺しキック、ラリアット、ショルダータックルとたたみかけると、エルボー合戦でも打ち勝ってみせる。
 中嶋も怒とうのキック連打から必殺のヴァーティカルスパイクを狙うが、ヨネが切り返して顔面蹴り一閃。すると、中嶋はダウンしたまま動けず。すかさず、レフェリーが試合をストップした。

「止まらねぇ」はずの王者を2夜連続で止めてみせたヨネは、「勝ったのはオレだ!」と絶叫。「オッサンの生き様を見せる」と、40過ぎての新婚パワーを駆使しての初戴冠に意欲を見せた。

リングアウト負けの杉浦が大暴走

場外リングアウト負けを喫し怒りが収まらない杉浦は試合後も大暴れ 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 GHCジュニアタッグ王者の石森太二、Hi69組が、前GHCタッグ王者組の杉浦貴&拳王組から勝利。「ジュニアの階級を超えた戦い」を体現するも、試合後は怒り狂った杉浦組の襲撃を受け、無残な姿をさらすことになった。
 腰にジュニアタッグベルトを巻いて入場したXXの2人は、コールの途中で奇襲攻撃。杉浦組もヘビー級ならではのパワーと反則をいとわないラフファイトで迎撃する。なおもジュニアならではの機動力を駆使するXXだが、杉浦が石森を雪崩式の滞空式ブレーンバスターでマットに叩きつけると、ヒザ蹴りでダウンさせる。なおも杉浦は石森を場外で痛めつけ、鉄柱へぶつけようとしたところ、石森はその鉄柱を軸にクルリと1回転してリングイン。その直後に場外カウント20が数えられ、石森組がリングアウト勝利を収めた。

「セコイかもしれないけど、勝ちは勝ち」と胸を張る石森組に対し、収まりのつかない杉浦と拳王はセコンドに八つ当たりすると、さらに赤コーナー側へ突撃し、バックステージでコメント中の石森たちを「ふざけやがって。ナメてんのか、このヤロー!」と急襲。石森とHi69は、ベルトと共に床へ転がされ、ズタボロにされてしまった。

大日・野村が清宮とのフレッシュ対決制す

清宮とのフレッシュな一騎打ちを制した大日本・野村 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 第1試合では、清宮海斗vs.野村卓矢(大日本プロレス)のフレッシュな一騎打ちが実現。リーグ戦ではタッグパートナー同士であった20歳と23歳が、互いの負けん気ムキ出しでぶつかり合った。
 野村はビッグブーツ、サッカーボールキック、ミドルキックなど得意の蹴りで優位に立つと、清宮もドロップキック、ジャーマンスープレックスから丸め込みを仕掛けるが、カウントは2。野村が伸びのあるハイキックからのジャーマンスープレックスで勝利を収めた。
 敗れた清宮は、野村が差し出した右手をはねのけ、握手を拒否。「クソーッ!」と悔しさを爆発させた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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