風香GMが振り返る紫雷イオとの思い出 10周年のイオに伝えたい2つの気持ち

風香

今までで2度、突然ハグされた!

2度目の赤いベルトを巻いてから、2度の女子プロレス大賞受賞。イオがいたからこそ、スターダム最大の危機も乗り越えられた 【写真:SHUHEI YOKOTA】

それから、さらに大変だった15年の“2.22事件”があり(知りたい方は各自検索をお願いします。笑)、そこでスターダム最大の危機を救ってくれた後からは「イオがいるから大丈夫!」と思える絶対的信頼の存在に。

私はそんなに口数が多いタイプではないし、イオちゃんも業界の人とそんなに仲良くしているのは知らないのですが、私は二度、イオちゃんから突然ハグをされたことがあるんです!

一度目は事件後、半年たった頃。

なかなかやまない厳しい声を無視してブログに「来年は紫雷イオの年になる!」と書ききった時。

二度目は尾てい骨の手術で欠場していた時。

イオちゃんのインタビュー記事で「自分がいなくてもスターダムが盛り上がっているのをネットニュースで見て、もう自分は必要ないんじゃないかと落ち込んだ。スターダムの情報を完全に遮断していた」とあったのを見て、私のブログに「イオちゃんがいなくても大丈夫なんじゃなくて、イオちゃんが帰ってきてくれるから耐えられる」みたいなことを書いた時。

欠場中にすごい顔で控室に現れて、一目散にハグして「ブログ泣きました」って。笑

勢いからして殴られるのかと……笑

感情を表に出さないイオちゃんにも、そんな弱さや、人に責められて苦しんだり、認められて泣く当たり前の一面があることを知って、それまでになく近く感じました。

こんなにすごいプロレスラー、多くの人に見て欲しい

こんなにすごいプロレスラーがいることを1人でも多くの方に見ていただきたいです! 【写真:前島康人】

10年を迎えたイオちゃんには個人としてとGMとしての2つの気持ちがあります。

まず個人としては、体の不調箇所も増えていると思うから、引退後に後遺症が残る前にゴールを決めて健康な身体で最高に惜しまれる引退を視野に入れてほしい。

でもGMとしては、芸術的なプロレスをいつまでも見ていたくて、後輩に継承してほしくて、まだまだスターダムを引っ張ってほしい。

真逆の感情なのでうまく表現できませんが、どちらにしても終わらないものはないから……

だから今、最高の紫雷イオを焼き付けておきたいし、こんなにすごいプロレスラーがいることを1人でも多くの方に見ていただきたいです!

10周年記念大会in後楽園ホール、紫雷イオの10年をぜひ見に来てください。

お待ちしています(≧∀≦)
■「紫雷イオ デビュー10周年記念大会〜IOIO〜」
3月9日(木)東京・後楽園ホール 開始18:30


<紫雷イオ デビュー10周年記念試合 タッグマッチ>
紫雷イオ、里村明衣子(仙台女子プロレス)
岩谷麻優、橋本千紘(仙台女子プロレス)

<スペシャル・ミックスマッチ>
鈴木みのる、ミッドナイト・エンジェル
KAI、ミッドナイト・デビル

<ハイスピード3WAYマッチ>
クリス・ウルフvs.花月vs.HZK

<6人タッグマッチ>
宝城カイリ、美闘陽子、小波
希月あおい、ジャングル叫女、美邑弘海

<シングルマッチ>
松本浩代
トニー・ストーム

<シングルマッチ>
AZM
刀羅ナツコ

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著者プロフィール

元女子プロレスラー。2004年2月にJDスター女子プロレスのアストレス4期生としてデビュー。1年以上にわたって勝利を挙げられず、「女子プロレス界のハルウララ」というキャッチコピーがついていたが、シュートボクシングジムで打撃を向上させてからは勝ち星も増え、初代POP(プリンセス・オブ・プロレスリング)王座、第4代EWA世界女子王座などのタイトルを獲得。その愛らしいルックスから「No.1アイドルレスラー」として人気を得る一方、プロレス以外にもシュートボクシング、総合格闘技スマックガールで勝利を挙げている。07年には痴漢を独自捜査の末、逮捕に協力。それをもとにしたドキュメント自著『女子魂。』を出版した。2010年3月に惜しまれつつ引退。現「スターダム」GM。奈良県出身。本名・柿本風香。

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