走りで“感じる”ポイントは3つだけ 青山剛の体幹スイッチ・ランニング(8)
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第8回:考えて走るからフォームが崩れる!?
さて、今回からは、そのストレッチ、スイッチ後のメインであるランニングです。
私は走る前のストレッチとスイッチは、その目的や伸ばす部位、刺激する部位をしっかり意識して行うように指導しています。
しかし、いざ走り始めたら極力考えることをさせず「感じて」走るようにさせています。
走り始めてから、あれこれフォームのことを考えてしまうと、運動で一番大切なリズムや連動が狂い、結果、ぎこちないフォームになってしまいます。それどころか故障を引き起こす原因にもなりかねません。
では、何を感じて(=チェックして)走れば良いかを、3つだけ挙げます。
(1)腕が下で後ろに引けているか?
(2)体幹がやや前傾しているか?
(3)足が真下に置けているか?
基本チェックさせるのは、この3つだけです。
すべて「いるか?」が大事で「しなさい!」ではありません。
走る前のストレッチ、スイッチが習慣化さえしてくれば、結果このようなフォームに近づいてくるということです。
決して「肩甲骨」とか「拇指球(ぼしきゅう)」とか考えさせません。そうすると前述したように様々な弊害が生まれてしまいます。
また(1)〜(3)はすべてリンクしていますので、まずは(1)のチェックだけからでも始めてみましょう。