群雄割拠の男子、女子は桜花の3冠なるか ウインター杯2016は23日開幕
桜花は3冠へ視界良好
桜花を止める一番手になりそうなのは岐阜女子。藤田(手前)らを中心にロースコアの試合に持ち込めるか 【写真は共同】
桜花学園の強さとしてまず挙げたいのはタレント力。11月に行われ、準優勝に輝いたU−18女子アジア選手権の代表12人の内、実に6人が桜花の選手だった。ゴール下を担える高さとガードにも対応できる俊敏性を備え、東京五輪での活躍も期待できる大器の馬瓜ステファニーが中心。さらに昨年のウインター杯決勝で先発出場した粟津雪乃、山本麻衣らを擁し、ポジジョンのバランス、経験ともに申し分はなく、インターハイ、国体との三冠へ視界良好だ。
ロースコアに持ち込めるか?
また、インターハイでともに準決勝進出の大阪薫英女学院(大阪)、札幌山の手(北海道)は、それぞれU−18女子アジア選手権でも活躍した高原春季(大阪薫英女学院)、栗林未和(札幌山の手)と柱になる選手がおり、今回も上位進出が有力視される。他には同じくU−18女子代表で先発の一角を占めた赤穂ひまわりを擁する昭和学院(千葉)も見逃せない。姉はWJBLのデンソーで活躍する赤穂さくら、双子のきょうだいは市立船橋の雷太というバスケ一家の彼女は、184センチの長身でありながら機動力に優れアウトサイドのプレーもそつなくこなせるオールラウンダーだ。
昨年の決勝スコア(岐阜女子54−49桜花学園)が示すように、“ストップ桜花”にはいかにロースコアに持ち込むかが鍵となる。抜群のタレント力を誇る桜花の選手たちに気分良くプレーさせる点の取り合いで勝つのは、同じ高校生ではかなり厳しい。桜花のオフェンス爆発を防ぎ、我慢の戦いにまずは持ち込むことが重要となってくるだろう。