【UFC】 静かなるP4P王者D・ジョンソン 冒険の2017年を目指して――
ジョンソン「敗者は勝者に執着するが、勝者は自分に執着する」
修斗王者の扇久保博正は決勝まで進出したが、惜しくも優勝とはならなかった 【Zuffa LLC】
夏休みを満喫していたジョンソンには、番組を見て、対戦相手の研究をする時間はたっぷりあったはずだ。しかし、ジョンソンはどこか興味なさげだ。
「それ以外の選手のことはそんなに調べていない。僕の仕事はスカウトじゃないからね。俗に、“敗者は勝者に執着するが、勝者は自分に執着する”というけど、僕は試合当日に最高の状態で試合に臨めるよう、自分のことで精いっぱいなだけなんだよ」
まずはタイトル連続防衛新記録樹立が先決
連続防衛記録を更新することが先決と話すジョンソン。2017年に記録更新と奈るか!? 【Zuffa LLC】
「できれば今回の試合で勝利を収めて、2017年をすばらしい1年にしたいね」とジョンソンは語っている。
もっとも、この記録更新を成し遂げたとしても、ジョンソンが突然、トラッシュトーカーに変ぼうしてビッグファイトを要求したりすることはなさそうだ。
「この間ある人から言われた。MMAには2つの側面がある。エンタメビジネスの面と、ピュアスポーツの面だ。僕はピュアスポーツ部門担当だと思っている。だって僕はいつでも、上位のトップコンテンダーとの試合を淡々と引き受けるタイプだからだ。UFCから連絡があるまでは、僕としては黙々とジムで練習するだけだ」
「自分の身体が健康で、必要なパフォーマンスができるうちに、まず僕はUFC記録を塗り替える。そこから先はお楽しみだよね」
(文:高橋テツヤ)