【UFC】進化した堀口恭司は2戦連続の完勝劇 石原“夜叉坊”はUFC3連勝ならず
ランカー同士の対決も付け入る隙与えず
フライ級4位の堀口はフルマークの判定で2連勝。王座戦へ突き進む 【(c)Zuffa.LLC/(c)gettyimages】
今大会には日本からフライ級4位につける堀口恭司が出場。今年からアメリカ・フロリダのアメリカン・トップチームで練習を積む堀口は、5月のニール・シーリー戦でもMMAファイターとしてより進化した姿を見せており、ランキング8位につけるアリ・バガウティノフ(ロシア)とランカー同士での対戦を行った。
レスリングをベースにボクシングのキャリアも持ち“パンチャー”の異名を取るバガウティノフは跳びヒザ、後ろ回し蹴りと繰り出し、打撃で堀口に応戦する。対抗するように跳びヒザを繰り出した堀口はこの足をつかまれ金網際に運ばれてテイクダウンを喫するが、すぐに立ち上がって体を入れ替えると、逆にバガウティノフを押し込んでいく。そこからバガウティノフの体勢を崩すとバックにつき、チョークを狙いながらパンチで打ち据える(1ラウンド)。
2ラウンド、バガウティノフの入り際にショートの左を合わせて効かせた堀口は、そこからラッシュ。ここはしのがれるも1ラウンドと同じ形で組みからバガウティノフのバックへ回ってパンチを当てていく。3ラウンド、バガウティノフはやや破れかぶれにタックルへ出るが、堀口は受け止めて決めさせず、逆に最後は1、2ラウンド同様に組んだ状態からバガウティノフを横に崩して試合終了。
完勝も「KOしたかった」と語った堀口 【(c)Zuffa.LLC/(c)gettyimages】
夜叉坊はダウンを奪うも力なく勝利できず
石原“夜叉坊”暉仁は相手の攻撃の前にスタミナ切れとなってしまった 【(c)Zuffa.LLC/(c)gettyimages】
1ラウンド、サウスポーからボディストレート、ローキックと攻撃を散らし、得意のカウンターを狙っているかの夜叉坊だったが、会場の声援はロボフに集中し、後押しを受けるようにプレッシャーを落とさないロボフは左右のストレートで夜叉坊をとらえ初回を終える。
2ラウンド以降も左ロー、左ハイと放ち相手を遠ざけんとした夜叉坊だが、サウスポーに変わったロボフは後退もプレッシャーを落とすことなく、パンチと左ローをたびたび被弾した夜叉坊は失速を隠せない。2ラウンド終盤にも連打を浴びた夜叉坊は3ラウンドも劣勢で進んだが、しかし中盤に左ストレートでロボフを打ち抜きダウンを奪取。すぐさまパウンドで追撃せんとグラウンドへ追った夜叉坊だが消耗しており力がなく、ダメージを与えられない。最後は立ち上がったロボフにリフトしてテイクダウンを奪われ、バックからパンチで襲われたところで終了のホーン。
3−0の判定で勝者はロボフとなり、夜叉坊はデビュー以来のUFC3連勝ならず。マクレガーがロボフの手を上げ祝福すると、会場も大歓声でこれに応えた。
ムサシが昨年の日本大会のリベンジに成功
ムサシがホールに対し、昨年の日本大会のリベンジに成功 【(c)Zuffa.LLC/(c)gettyimages】
ホールは前回勝利を呼び込んだ後ろ回し蹴りを放ち、ムサシは警戒して慎重に進める。打撃戦で進めたムサシだが、1ラウンド残り1分というところでタックルで出てホールを金網へ押し込み、横に崩してテイクダウン。そこからホールを金網に固定して動きを奪うと連続してパンチを浴びせ、防戦一方となったホールを見てレフェリーが試合をストップ。ムサシが一気の速攻でリベンジ勝利を上げた。
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