ハリル「躊躇なくより良い選手を選んだ」 W杯最終予選 サウジアラビア戦後の会見

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清武と香川の交代は予定どおり

ハリルホジッチ監督は清武と香川の交代はプランどおりだったことを明かした 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――勝って年内最終戦を終えたが、この試合はスピードがあったし、チームとしての形を示した試合だったと思う。今のメンバーが今後のプロトタイプになるのか。それともまだまだチームは変わっていくのか?(田村修一/フリーランス)

 これから3月にまた試合があるが、前もって何かを言うことはできない。9〜11月がこのようになるとは想像もしていなかった。1カ月、かなりのことをやった。われわれの海外組の90パーセントがほとんどの試合に出ていなかった。そして私はかなり不安になった。3月に何が起きるかは前もって言うことができない。皆さんが見たとおり、毎回の合宿で私は新しい選手を呼ぶ。様子を見たり、分析してどのように適応するかを見るためだ。

 もう1度言うが、若い選手たちは少し恥ずかしがり屋すぎる。もう少し勇気を持ってほしい。先発を取っている選手たちをおびやかして、自分がより良い状態になってほしいと思っている。それが新しい選手になるのかは言えない。海外組も国内組も含めて、彼らが良ければ、彼らを選ぶトライをしたいと思っている。ただ、良い選手であってほしいということだ。

――清武を途中で代えたのは予定どおりか? それとも試合中に負傷した影響か。(後藤健生/フリーランス)

 前もって決めた予定でもあるし、けがもあった。2試合をやるということについて、清武はここ1カ月クラブでまったく試合に出ていない。それから(香川)真司のけがもあった。彼もしっかりと準備をしなければいけないし、リスクがあった。いろいろな分析をした結果、(香川が先発の)チョイスではなかった。

 清武はこの2試合すごくハイレベルなプレーをしてくれた。もちろんリズムは完璧ではないし、クラブで出ていないので60分以上はもたない状態だった。これは予想どおりのことだった。そこには(試合中の)けがも影響している。疲労によってけがにも耐えられない状態だった。私にとってはノーマルな選手交代だったと思う。

 真司についても同じことだ。この2〜3週間は(右)足首にけがを抱えたままプレーしていた。メディカルスタッフが良い仕事をしてしっかりと治療してくれた。そしてトレーニングをすることもできた。もちろん痛みはあったのだが、チームのために、グループのためにという気持ちがあった。トレーニングは満足にできなかったが、痛みによく耐えてくれた。そのことを私は完璧に把握していた。そして後半に入ることを想定して、彼が勝利に貢献してくれることも分かっていた。このスピリットをキープしてほしい。もちろん全員プレーしたいというのは分かっているが、まずはチームがどうあるべきかが大事だと思う。本当に全員を祝福したい。

 試合後も、全員を祝福した。テクニカルスタッフ、メディカルなどのスタッフも含めてみんなを祝福した。チームを支えてくれる人たちだ。この合宿がうまくいくために貢献してくれた。それから西野(朗、技術委員長)、霜田(正浩、ナショナルチームダイレクター)、田嶋(幸三)会長も含めて素晴らしかったと思う。これはグループの勝利だ。すべての人間がこの半年間の難しい状況を乗り越えてくれた。みんなの前で泣くためにきたわけではない。この場を借りてみんなにハグしたい気持ち。これはみんなの仕事だった。多田さん(JFA広報)にもありがとうと言いたい。多田さんはあまりいい仕事をしないのだが(笑)。

――いつも出ている選手を外したことについて説明をしたのか。説明を受けた選手の振る舞いはどう感じたか。

 A代表は選手よりも上にある存在だ。もちろん、何人かの選手と話をしたが、皆さんよりもグラウンド上でたくさん話をした。けがもあった。プレーをしたかった。ただ、今日いい選手を選んだ。永嗣も、圭佑も、岡崎ももちろん信頼している。ただ今日は私の責任でこう(彼らを先発から外すと)考えたわけだ。皆さんは私の会見をよく覚えていると思うが、確実に席を用意されている人間は誰もいない。他の選手が良ければ、その人をプレーさせる。私はそう考えている。選手はプレーできなければもちろんうれしくはないだろう。私はずっとこのやり方でやっている。今日はグループを見せてくれた。ひとつのチームは11人でできているわけではない。16〜18人、それ以上の人数で決まるものだ。各自が先発を目指した競争がある。私はこういうやり方でやっていく。

 このチームにはかなりのチャンスがある。このきつい時期を勝利で終えた。勇気と責任感と全員がその気持ちを持っていた。完璧に私がやりたいことを把握してくれた。A代表に入りたければ良いパフォーマンスを維持しなければならない。プレーしなかった選手も先発の選手を励ましていた。このスピリットをキープしてほしい。それがいつかは報われると思う。ただ、まだ終わってはいない。まだまだデリケートで難しい試合が続くと思う。

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