錦織圭の作戦を上回った巧者マリー
リオ五輪準決勝のポイントを解説
世界ランキング2位のマリーにストレート負けを喫した錦織
世界ランキング2位のマリーにストレート負けを喫した錦織【写真:ロイター/アフロ】

 錦織圭(日清食品)はリオデジャネイロ五輪・テニス男子シングルス準決勝で、前回大会の金メダリスト、アンディ・マリー(イギリス)と対戦した。序盤から確実にファーストサービスを決めてくるマリーにリズムを作られた錦織は、サービスゲームでもブレークを許し、1−6、4−6のストレート負けを喫した。


 日本勢96年ぶりのメダル獲得を目指した錦織の準決勝の戦いを、日本体育大テニス部監督の森井大治氏に解説してもらった。

サービスがプレーの組み立てに影響

――勝てばメダルという一戦、残念な結果に終わってしまいました。


 準々決勝で劇的な勝ち方をして勢いに乗る錦織選手に期待がかかりましたが、準決勝ではマリー選手がそれを上回るプレーを見せました。準々決勝では素晴らしいプレーをした(ガエル・)モンフィス選手に対して、ギリギリのところで連続ポイントを決め奇跡的な勝利。もしかしたらと思っていたので残念ですね。まだ3位決定戦にメダルの可能性がありますから、次戦は頑張ってほしいです。


――この試合の錦織選手のプレーぶりはどうだったのでしょう?


 錦織選手がまったくダメ、勝ち目がないという試合ではなかったと思います。1−6とゲーム差が開いた第1セットも、サービスが決まらずリズムに乗り切れないところをマリーに突かれましたが、ラリーに持ち込んだ場面では、錦織選手らしい良いショットが出ていました。


――サービスがうまくいかなかったことが敗因のひとつですね。


 そうですね。ファーストサービスが入らないことで自分のサービスゲームを有利に進めることができませんでした。サービスがプレーの組み立てに影響し、ゲームの主導権をマリー選手に渡してしまいました。マリー選手はもともとリターンの良い選手なので、サービスが思ったところにいかないことが、さらにプレッシャーになっていたようでした。

大塚一樹

スポーツライター。育成年代から欧州サッカーまで幅広く取材活動を行う。またサッカーに限らず、多種多様な分野の執筆、企画、編集にも携わっており、編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。

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