現役プロ選手を多く輩出している高校は? ベースボール・グラフィック・レポート

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 答えはCの横浜高校。17人の選手がプロの世界で活躍している。ちなみにAの大阪桐蔭は横浜、広陵(広島)に次ぐ14人を輩出。さらに13人の東海大相模(神奈川)が続き、BのPL学園は九州国際大付(福岡)と並んで9人の現役選手を生み出した。

 現役選手を輩出している上位高校が分かったところで、「学校別ベストオーダー」を考えてみよう。

 上記ランキングに入った高校は現役だけで9人以上いることから、『面白いチームができるのではないか…?』と思い、各校出身者でオーダーを組んでみた。どんなタイプ、どんなポジションの選手がプロに進んだのか。それぞれの高校の特徴も併せて、あぶり出せれば幸いだ。九州国際大付は必要数の野手が集まらなかったため、残念ながらチーム編成とはいかなかったが、9人のうち捕手が3人(横浜DeNA・高城俊人、北海道日本ハム・清水優心、巨人育成・河野元貴)と捕手輩出校と言えるだろう。

東の横綱・横浜

 まずはプロ輩出数ナンバーワン・横浜のオーダーを見ていこう。

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 さすがは「東の横綱」と呼ばれるだけあって、投打ともに層が厚い。大ベテランの域に入る多村仁志(中日、95年卒)から、高卒2年目の高濱祐仁、淺間大基(ともに北海道日本ハム、15年卒)までと世代の幅も広く、各ポジションのバランスも抜群。全員が名将・渡辺元智監督(昨夏限りで退任)の教えを受け、甲子園出場経験を持つことも見逃せない。

 セ・リーグの本塁打王争いをけん引する筒香嘉智(10年卒)を中心に、野手は地元・横浜DeNA勢が多く占める。投手では昨季パ・リーグの最多勝投手・涌井秀章(千葉ロッテ、05年卒)、左の成瀬善久(東京ヤクルト、04年卒)が控える。もちろん、今も語り継がれる春夏連覇時の大エース・松坂大輔(福岡ソフトバンク、99年卒)の存在も忘れてはならない。

好投手を輩出している広陵

 次は15人の現役プロ選手を送り込んでいる広陵のオーダー。

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 こちらは半数近くを投手が占める。しかも、8月4日時点でセ・リーグ最多の12勝を挙げている野村祐輔(広島、08年卒)を筆頭に、日本ハムで大谷翔平と2枚看板を形成する有原航平(11年卒)、同じく日本ハムで12年パ・リーグMVPの実績を持つ吉川光夫(07年卒)らを擁し、質も高い。

 広陵で忘れられない出来事といえば、07年夏の決勝。エース・野村と小林誠司(巨人、08年卒)のバッテリーを中心に勝ち進み、決勝も佐賀北を相手に終盤までリードを保つ。悲願の全国制覇達成か……と思いきや、押し出し四球の後に逆転グランドスラムを被弾し敗戦。「がばい旋風」の前に涙を飲むことになった。

 横浜と同様、名伯楽で鳴らす中井哲之監督の薫陶を受けたチームワークは強固だ。今回のチーム編成上、本来は捕手の白濱裕太(広島、04年卒)にファーストを守ってもらおう。

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