イチローとカブス監督のユニークな関係性 シカゴでの3000安打達成は微妙に…
カブスファンがイチローに声援
空振り三振に終わり、表情一つ変えず、ダグアウトに引き下がるイチロー 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】
カブスにしてみればピンチ。しかし前日同様、カブスファンがイチローに声援を送る。リグリー・フィールドでは、極めて稀な光景だった。
センターのデクスター・ファウラーがその瞬間をこう振り返っている。
「普通なら、あり得ない」
ただ、「それも当然だ」という。
「3000安打達成の瞬間が見られるかもしれないんだ。僕だって、自分の目で3000安打は見たことがない。チームが勝つなら、イチローが記録を達成する瞬間を見てみたい」
代打で空振り三振…9打数連続無安打
4球目、藤川球児がカブスにいた時代にともにセットアッパーを務めたペドロ・ストロップが、「取っておいた」というスライダーを低めに。イチローのバットが空を切ると、スタンドからは、喜びと失望の声が複雑に入り交じって聞こえた。その中をイチローはダグアウトに下がっていく――いつものように表情一つ変えなかった。
イチローはこれで9打数連続無安打。ヒットは7月29日の試合から止まったままだ。
明日の試合で、スタメンに名を連ねなければ、シカゴでの達成は厳しくなった。
そのスタメンの可能性は――。
連戦が続いていることから、ジャンカルロ・スタントンが休養し、代わってイチローが――というシナリオはここ数日、取り沙汰されているが、スタントンがこの日2安打したことで、微妙になった。ドン・マッティングリー監督がスタントンに休みを与えるのは、3連続三振をしたようなケースが多いからだ。
明日はデーゲーム。スタメンが発表されるのは3日午前1時前後と見られる。