今大注目の女子レスラー・山下りな
「探偵!ナイトスクープ」出演が野望!?

何も知らずに入門の扉をたたく

――女子プロレスラーになろうと思った理由は?


 大阪プロレスのプロレス教室に少しだけ行ったりしたんですけど、プロレスできないかなと思っていた時に、OSAKA女子プロレスの存在を知ったんです。観戦したことはなかったんですけど、募集の要項を見たら「24歳までの健康な男女」ってことで、私がもう23歳だったから、これは急げ急げと思って事務所に電話をしたら、履歴書と写真を送ってくださいということだったので、すぐに送りました。


――すごい行動力! 特に知り合いとかいたわけではないんですよね?


 そうですね。まあ詳細を見ていた時に、高校時代に柔道で試合をした下野(佐和子)選手に似ている人がいるなってのはあったんですけど(笑)。その時はやってみてダメならプロレス観戦を楽しむだけやしって思ったので。今じゃそんな行動力はないですけど(笑)。


――そこの面接で、二上社長にお会いしたと?


 はい、そうですね。後から聞いたら、下野選手も私のことを知っていてくれたようで、面接をしてみようという感じだったようです。それで話をして、次は体力テストだと。1カ月後にあるので、体力づくりを頑張ってということだったので、できることをやりました。


――柔道を止めてからも運動はしていたんですか?


 格闘技ジムに行って柔術とかは少しやっていました。でも本格的にではなく、運動不足解消程度ですけど。そこからは毎日練習して、それでテストを通って練習生になりました。

戸惑いの中、華名の言葉に救われる

華名のアドバイスでもやもやが吹っ切れ、思いっきりいくスタイルを貫く
華名のアドバイスでもやもやが吹っ切れ、思いっきりいくスタイルを貫く【横田修平】

――そして13年11月にデビューするわけですが、練習生からデビューまで期間が短いですよね?


 一気に行きましたね。私って、人の話を聞いているようで聞いていなかったり、「はい」って返事をしても違う方向に走っていくような人間なんですけど、周りの人が「山下ってこういう奴」と認知してくれるまで時間がかかったというか。何か申し訳なさとかありました。


――デビュー戦が決まった時には戸惑いもあった?


 そうですね。戸惑いというか、すごいネガティブでした。私のデビュー戦なんて、誰も認めてくれないよと思っていました。


――それでもデビューして3カ月後の14年1月から「山下りなの突進5番勝負」というシングル5番勝負もありましたよね?


 ありましたありました!


――試合の中でデビュー後、転機になった試合はありましたか?


 一昨年の夏フェスタの時なんですけど、それまでって自分がすごく嫌で、何をしても怒られてしまうし、ただ図体がでかいだけで縮こまっていたと思うんです。そんな時、華名選手(現ASUKA)とタッグを組んで試合をしたのですが、何かうまくいかなくてシュンとしていたら、「もっと思いっきりやっている山下を見たいわ」と言われたんです。華名選手とはデビュー戦で対戦したのですが、「何かをしてやろうというキラキラしている山下の方が好きだよ」と言ってもらい、ああそうなんだと。それで「うちは応援してるで」と言ってくれました。その次に桜花(由美)選手とメインでシングルマッチがあったのですが、その華名選手の言葉があったから、「自分はできる」という自信が出て、そうしたら試合がすごく楽しくて。それで桜花選手からは試合後に、「ダメだと思っている時はダメで、思いっきりやればいいんだよ。怒られたら謝ればいいんだし、だから思いっきりいきな」と言われて、その時から気持ちがスッとしました。


――華名選手の言葉に救われて、その後はOSAKA女子やWAVEに限らず、いろいろな団体でも活躍しましたよね。


 そうですね。それこそその後にOZアカデミーによく参戦させていただくようになりました。確か、旧姓・広田さくらさんと米山香織選手とタッグを組んで、豊田真奈美選手、ダイナマイト関西選手、アジャ・コング選手と対戦しました。その試合ぐらいから、すごく試合に呼んでいただくようになりましたね。

気になる選手はマーベラスの選手たち

ダイナマイト関西からもアドバイスをもらい、これからは後輩らと一緒に業界を引っ張っていくつもりだ
ダイナマイト関西からもアドバイスをもらい、これからは後輩らと一緒に業界を引っ張っていくつもりだ【横田修平】

――その対戦相手の名前を聞くと、全力で向かっていっても、倍返しされそうな選手たちですね。やはりそういう選手と戦うことにやりがいがあったと?


 ありましたね。叩かれて負けて、泣きながら向かって行く。同期とか後輩とやるより、先輩とか、当たりが強い人とやる方がいいねって言われました。

 でも逆に、それは今後の課題ですよね。先輩達は私の面倒をずっと見てくれるわけじゃないし、私は私で行かないといけない。関西選手にはすごくアドバイスをもらっているのですが、「山下の今後の課題は、もっと後輩を引っ張ってあげて、いいところを引き出せるかじゃないか」と。


――今までは先輩にぶつかっていくだけだったけど、これからは後輩を引っ張れる存在になれと?


 今年で3年目なのですが、今までは先輩とやって「山下、頑張れ」って感じだったと思うんです。でも、次のステップに行くには、先輩に勝つというより、同期や後輩と一緒に盛り上げていくことが大事なのかなと思っています。


――それこそ、世志琥選手はブランクを考えるとキャリアは変わらないですし、中島安里紗選手も同世代ですよね?


 そうですね。でも私はマーベラスの彩羽匠選手とか門倉凛選手とか、桃野美桜選手とかすごい気になっていますね。門倉選手とはタッグで試合をしたのですが、すごくいいなと。


――門倉選手は今年デビューですよね。そういう選手とも戦っていきたいと?


 もちろん自分の方が立場が上だとは意識したことないですけど、キャリアで考えたら門倉選手には負けたくないですし、全力で受け止めてやりたいですね。彩羽選手は、面白い選手だし、イケメンですよね(笑)。同期なので、気にはなってます。


――あと、かなりの先輩ですが、高橋奈七永選手も山下選手との試合をターニングポイントに挙げたりしてましたよね。


 あー奈七永(笑)。シードリングのパンフレットに書いてありましたよね。奈七永、いい奴だなー(笑)。そう言ってくれるなら、私も全力でその期待に応えてやるよって思います。

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