【プロレスリングWAVE】山縣が志田を退け2度目の防衛に成功 “波女”水波は奈七永に敗れ悔し涙
山縣が志田を破り、レジーナ王座V2に成功 【横田修平】
メインイベントでは「Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権」として王者・山縣優に、志田光が挑戦。山縣が2度目の防衛に成功するとともに、自らの40歳の誕生日を勝利で祝った。
山縣、頚椎のけがを乗り越え防衛に成功
万全のコンディション作りで選手権に臨んだ2人 【横田修平】
志田が「挑戦権」を獲得して以来、ずっと狙われる立場だった山縣。いつ挑戦されてきても大丈夫なように、緊張感を持ってコンディション作りをしてきたと話す。一方の志田も「何から何まで作りこんできた。体もそうだし、心も自信を付けてきた」と万全な状態でこの試合に臨んでいた。
イスをセットしてのフットスタンプに、山縣は窮地に立たされた 【横田修平】
最後はLAの連発で志田をしとめた 【横田修平】
ならばとコーナーを外して金具むき出しの上に魔女の一撃を狙おうとするが、これは山縣がこらえて、逆に雪崩式ニークラッシャーで叩き落す。そこからエルボーの打ち合いをし、山縣が志田をとらえてLA(変型デスバレーボム)を決める。1発目は志田が返すが、その後立て続けに2発、3発と連続で繰り出すと志田は返せず、山縣は防衛に成功した。
40歳の誕生日を防衛成功で自ら祝った山縣 【横田修平】
一方の志田は「本当に悔しい。全部出し切ったという気持ちもあるし、すべてにおいて上回っているという自信もあった。それでもチャンスをものにできないのが悔しい……」とコメント。それでも山縣が再戦を口にしたこともあり、「彼女がベルトを持っているうちに、今度は自分の力で、もう1回ベルトを巻きたいと思っています」と、もう一度自分の力で挑戦権を得ることを誓った。
試合後、そのまま大会を閉めそうになった山縣に、二上美紀子社長が待ったをかける。そして「今日はリアル誕生日の人がいます」と、会場利用の延長料金を気にしながらも、7月6日が誕生日の山縣を祝う準備を始める。そして、リング上にビニールシートが敷かれると、誕生日恒例の顔面ケーキで「40歳おめでとう! レジーナ防衛おめでとう!」と、山縣の記念すべき日を祝った。
バックステージに下がってからは次期防衛戦となる水波戦(9月25日、愛知・名古屋ダイアモンドホール大会)についても言及し、「12月のNEXTの戦い(レジーナ王座次期挑戦者トーナメント。決勝で山縣が水波に勝利)で、『次やったら分からない』と言っているし。でも、ベルトを巻いた自分はあの時とは違うぞとだけ水波に言っておきましょうか。負ける要素は1つもない。(水波は)上り調子かもしれないけど、『何、それで?』と思います」と次の防衛戦にも自信を見せた。
奈七永は試合後、浜田文子に対戦要求
2月以来となる奈七永と水波の一騎打ち 【横田修平】
水波が握手を求める。奈七永も応じ、クリーンに試合がスタート。お互いパワーでぶつかっていくタイプ名だけに、ショルダータックル合戦、エルボー合戦では一歩も引かず。水波は出し惜しみなく得意のギロチンの連打、ラリアットと放っていくが、これに奈七永もラリアットで応戦していく。場外戦では奈七永が水波をイスの中に投げ入れるなどラフなファイトも見せる。
ワンセコンドEXで水波をマットに沈める 【横田修平】
水波は再び水波コースターを狙うが、これは避けられ、ならばとラリアットを狙うがこれも交わされ、逆にナックルを食らう。さらに延髄蹴り、冷蔵庫爆弾と決められるが水波はカウント2で返す。ならばと奈七永は必殺のワンセコンドEXで捉えると、これには水波も返せず、激戦に終止符が打たれた。
奈七永は浜田文子に対戦を要求すると、世志琥、山下もリングに上がった 【横田修平】
さらに話を続けると「もう1つ、11日に20周年記念を迎えるんですけど、21年目の目標をここでお伝えしたい。21年目の目標は『世界一強い女になること』なんです。そのためにも、浜田文子! 世界を知っている浜田文子。あなたにちょっと興味があるんで、そろそろ試合をしませんか?」と、セコンドについていた浜田を挑発。これに浜田もリングに上がり、「待ってました! やっぱり高橋奈七永と戦うのが一番面白いので」と対戦を受諾する。しかし浜田は「その前に世志琥! この前の続き、やりませんか?」と奈七永のセコンドについて世志琥に対戦要求。これに世志琥が反応し、リングに上がると、それに合わせて山下りなもリングイン。4人がそれぞれ視線を交わし、次の戦いを無言で約束したようだ。
一方、奈七永に破れ、悔しさをあらわにした水波は「高橋奈七永さん、残念ながら『WAVEの記憶がないってやつ』は今日は大丈夫でした。でも、ちょっと良くなったのかもだけど、そんなものはうれしくもなんともねえ! 高橋奈七永さんを倒さないと、このモヤモヤした気持ちが晴れないんです。WAVE特有の記憶がない奴って言われたのがむかつくんです。晴らすまで、あなたの目の前にいる。立ち続けたいと思います。いつでも狙ってますよ」とリング上でリベンジを誓う。
さらにバックステージに戻ってからも、「結果として残すことが求められているので、それが出せなかったことが悔しい。これが終わりじゃないんで。次がいつ来るか分からないけど、結果を出したいです」と涙を流した。
山下は関西に玉砕 秋にはタッグで遺伝子継承へ
若手の山下は、レジェンドの関西に真正面からぶつかっていった 【横田修平】
先にリングに上がった山下はやや緊張の表情。それでもゴングが鳴ると、関西に立ち向かっていく。山下はエルボーを連打で繰り出すが、関西の一発で返され、逆水平チョップを出しても、関西が逆に山下を倒して、重い蹴りを打ち込む。さらにさそり固めで捉えると、山下はなんとかロープに逃れる。
関西は山下の戦いを賞賛。エールを送った 【横田修平】
試合後、関西は健闘した山下に対し、「山下、お前、強くなってきたんちゃうか? 正直、これ以上続けていたら、もしかしたらオレが負けていたかもしれんな」と賞賛。さらに「これからもっともっと上を目指して、オレを抜くぐらいの勢いでこい。12月までオレの持っているもの、オレの教えられるものは全部教える。全部持っていけ! もっつ強くなれ! お前は強くなれる」とエールを送ると、この言葉に山下は大号泣となった。
桜花が15周年記念の対戦相手に関西を指名。これを関西は承諾 【横田修平】
その後、OZアカデミーで対峙する機会が多い桜花由美が登場。そして「もうすぐ引退だろ? あんたとシングルがしたい。OZでもいいけど、誰にも邪魔されず、あんたとシングルがしたい」と一騎打ちを申し入れる。すると関西はこれも受け入れる。8月11日の桜花15周年記念大会(東京・新木場1st RING)でシングルでぶつかり合うことを約束した。
7月6日(水)東京・後楽園ホール
<第7試合 Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権>
[王者]○山縣優
(19分57秒 LA→片エビ固め)
[挑戦者]●志田光
※王者・山縣が2度目の防衛に成功
<第6試合 熱波WAVE〜パッションagain〜>
●水波綾
(18分11秒 ワンセコンドEX→片エビ固め)
○高橋奈七永
<第5試合 メモリアルWAVE〜ダイナマイト関西引退ロード〜>
●山下りな
(13分49秒 グリーンフォール→片エビ固め)
○ダイナマイト関西
<第4試合 ゴキゲンWAVE>
●大畠美咲、藤本つかさ
(11分27秒 春夜恋→ジャックナイフ式エビ固め)
○米山香織、チェリー
<第3試合 Anniversary WAVE〜朱崇花デビュー1周年記念試合〜>
●朱崇花
(5分39秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
○浜田文子
<第2試合 GAISEN WAVE>
夏すみれ、●小林香萌
(8分12秒 外道クラッチ ※お皿で殴ってから)
長浜浩江、○宮崎有妃
<第1試合 スクランブル3WAVE>
春日萌花、○希月あおい
(6分48秒 オクラホマロール ※桜花のビッグブーツ誤爆から)
桜花由美、●フェアリー日本橋
※もう1組は飯田美花、下野佐和子
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