イチローも不思議?一塁到達タイムの速さ 代打で投ゴロもピッチャーの表情に戸惑い
速さの要素のひとつはスパイク!?
日本時間20日のフィリーズ戦は代打で出場も判定が微妙なピッチャーゴロ。イチローの足の速さにピッチャーも戸惑いの表情を浮かべた 【写真は共同】
速くなっているひとつの要素が、昨年から使用している「ビモロスパイク」の可能性もある。“ワールドウィングエンタープライズ社“の小山裕史代表が開発したものだが、小山氏によれば、一昨年オフのデータだと「従来と比べて、(走る距離が)20メートルの場合、2.5メートル分速くなっている」と、昨年のキャンプで教えてくれた。
「平均でも70センチ分は速くなる」とのデータもあるそうで、幅で言えば、「1ストライドと30センチです」と付け加えた。そして「一塁までのタイムは、0.3秒は縮まるでしょう」と推測していた。仮に今年の平均値が本当に3.85秒なら、実際、その想定通りになっている。0.3秒はイチローの場合で約2メートル。これは大きい。
微妙な判定のピッチャーゴロ
確かにその可能性を十分に感じさせるものの、この日は8回に先頭打者として代打で登場すると、ピッチャーゴロに倒れた。強襲安打かと思われたが、かろうじて右手に当てた投手が打球を拾って、一塁へ。判定は微妙なタイミングとなったが、わずかにイチローの足が及ばなかった。
これもしかし、一塁へのタイムは相当速かったのではないか。手元の計測では3.86秒を記録したが、相手投手のびっくりしたような表情がそれを物語っていた。