【新日本プロレス】棚橋が連覇へ意欲 内藤は中嶋が舌戦 G1クライマックス直前公開記者会見
G1クライマックス開幕直前、全選手が一同に介し、記者会見を行った 【横田修平】
昨年の覇者で、左肩のケガから復帰となる棚橋弘至は「優勝するための練習をしてきました。驚くほどいい仕上がりなので、2連覇します!」と意気込みを語った。
また棚橋と同じAブロックに入ったオカダ・カズチカは「IWGPヘビー級チャンピオンとして『優勝します』と言うのは、言い飽きた。しっかりIWGPヘビーのレベルをこのG1で見せる」と話し、チャンピオンとして別格であることを示すと話した。
一方のBブロックでは、内藤が「明後日の札幌大会以降、AブロックでもBブロックでもなく、われわれ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが話題を独占することでしょう」と語り、独演状態に。また質疑応答の際も、中嶋勝彦とCHAOSの関係に対して自ら質問するなど、制御不能な態度を見せたが、ここは中嶋が「なぜCHAOSとタッグを組むのか、今、すぐにでも聞きたいんですか? 内藤さん、トランキーロ、あっせんなよ!」と『逆トランキーロ発言』で返し、早くも火花を散らした。
以下、会見のコメント。
オカダ「違いを見せ付けて優勝します」
2連覇を目指す棚橋弘至 【横田修平】
【Aブロック】
棚橋弘至
「このG1クライマックスから復帰します。復帰のシリーズですが、復帰するための練習ではなく、優勝するための練習をしてきました。驚くほどいい仕上がりなので、大いに期待して下さい。G1クライマックス、2連覇します!」
真壁刀義
「なんすかね? 特にここで話すことはねえけど、実際この中にいるレスラー、いないくそレスラーの中で、一番有名なのはこのおれだと思うんだよ。それは間違いねえんだけど、ただ世間一般に有名かも知れないけど、プロレスではどうなんだよと言われた、まあ考えるところはあるよな。そういうのを全部ひっくるめて、今、自分自身に相当苛立ちが立ってんだよ。正直さ、そういうのって自分で手繰り寄せるものだろ? オレはそういうのを持っているから。こういうのを1つ1つ考えて、手繰り寄せて、引き寄せて、もう1回自分自身、胸張りてえからよ。今回そういう意味でやるよ。以上」
天山広吉
「今、この場に自分がいるのは、小島聡のおかげです。当初の予定では、このG1クライマックス出場者の中に入っていませんでした。自分自身、すごいショックで、受け入れることができなかったのですが、このG1クライマックスにどうしても出たいと強い気持ちで訴える中で、唯一ただ1人、コジが、自分のために出場権を自分に譲ってくれて、譲渡という形で、自分が出ることになりました。いろいろ賛否両論あるのは承知していますが、決まった以上は、自分自身、コジの気持ち、コジの思いを胸に、しっかりとこのG1クライマックス、最後のG1クライマックスとして、全身全霊を込めて戦いたいと思います」
オカダ・カズチカ
「IWGPヘビー級チャンピオンとして『優勝します』と言うのは、言い飽きたのですが、しっかりIWGPヘビーのレベルというのをこのG1で見せて、病み上がりの前回覇者、宙にぶら下がっているだけのインターコンチチャンピオン、おっさんばっかと戦っているNEVERチャンピオン、まあそういうのと違いを見せ付けて優勝します」
後藤洋央紀
「CHAOS入りして初のG1。過去の栄光、過去の実績を捨て入っている覚悟があるので、このG1、“CHAOS後藤”として新たな実績を作ろうと思います」
石井智宏
「去年1年間、それから今年半年間、負けっぱなしなので、気を引き締め直して挑みます」
バッドラック・ファレ
「甘すぎるよ! バレットクラブの仲間と世界を支配してやる。そしてこの新日本プロレス、世界のレスリングを支配してやる。ジ・アンダーボス、バレットクラブ! G1を制してやるよ」
タマ・トンガ
「6年間、この団体にいるが、やっと機会をくれてありがとう。今、新しい時代になった。まさに今、俺の時代だ。こいつらがみんな従うことになるというのを証明してやる。6年という長い時間がかかったけど、このG1でオレの時代になる。G1はオレのものだ」
SANADA
「G1クライマックス、初出場します。AブロックはSANADA、Bブロックは内藤、EVIL。決勝はロス・インゴでやりましょう。以上です」
丸藤正道
「4年ぶりにこの舞台に立てること、そして快くこの舞台に送り出してくれたノアに感謝しています。自分はこのG1を思いっきり楽しんで、この素晴らしい面子の中で、最高の試合をして、最高の結果を残したいと思います。皆さんには申し訳ないけど、この夏を制するのは俺です。以上」
内藤がAブロックのメンバーをチクリ
プロレスに取り憑かれていると話す柴田 【横田修平】
柴田勝頼
「一生懸命頑張ります。今、ひとつ言えることがあるとしたら、ここにいる選手のいろいろな思いや、いろいろな感情があると思います。うれしいだったり楽しみだったり。そういう感情があるとは思いますが、今自分にある感情というか、状況というか、言える事は、今オレは、プロレスに取り憑かれています」
永田裕志
「18年連続18回目の出場を決めました。当然のごとく選ばれたと思います。48歳の、まあ世間で言えばおっさんですけれども、こんなおっさんどこにいるというのを、このG1で思いっきり世間に見せ付けたいと思います。そして上半期、「Dominion」で窓際から復活したので、このG1では優勝して、次は東京ドームで復活したいと思います」
本間朋晃
「今年で3年連続3回目の出場。この名誉のある大会に出れるということを幸せに思います。今回メインが3回あるということで、柴田戦、内藤戦、エルガン戦。しっかりそこで勝利を取って、リング上で『こけしでハッピー』と叫んでやりたいと思います。
あと今の状態ですが、すこぶる体調がいいです。体重も増えましたし、色も黒いですし、調子がいいです。ただ、あれ少しおかしいと思ったことがあると思いますが、『あれ、本間、禿げたんじゃねぇ?』と思った人がいるかもしれないのですけど、これは違うんです。これはG1クライマックスのことを考えすぎて、抜け毛がひどくなっちゃったんで、おれが最終日を迎えるときには、いい結果を出して、フッサフサの、最高の最終日を迎えたいと思います」
マイケル・エルガン
「ちょうど1年前、オレがこのリングに現れた時は、誰もオレのことを知らなかったし、誰も意識をしなかった。ただ1年で多くのことが変わった。みんなおれがどれほどの選手かを知ることになった。だけど新しいことが訪れるたびに新しい成功を成し遂げていくのが必要だ。だからおれにとって今年G1で勝つことが必要だ。2016年のG1クライマックスでマイケル・エルガンが歴史を作るため、外国人選手として初めてG1を優勝したいと思う」
矢野通
「ここに来る道すがらも、『やだなぁやだなぁ、怖いなー怖いなー』と思いながら来たんですけど、でも! 頑張ります! なぜなら、お金が欲しいー!」
YOSHI-HASHI
「僕が海外から帰ってきて、このG1クライマックスというのはずっと意識していて、出るまでに結構時間がかかったのですが、でも、おれがG1に出る意味、オレはこのG1で必ず、でっかい爪あとを残して、必ず最高の結果を残します。以上」
ケニー・オメガ
「わお、おれのG1初出場、大きなことだよね! でもさ、誰もオレの写真を撮ってくれてないじゃん。まあ、それは仕方がないですけど。みんなの仕事は人気者の写真を撮ることだけですから。それは問題ない。ただ、オレの仕事として、この夏のG1で証明したいのは、A・その人気者たちがそれほど強くないということ、B・そいつらに恥を上塗りしてやること、そしてC・そのABの両方だ。もちろん、オレは勝ちにいくし、みんなにオレをリスペクトさせる。いい試合を見せてやるよ」
内藤哲也
「今回のG1クライマックス、僕はBブロックとしてエントリーしていますが、ここまでほぼすべての話題をAブロックの選手に持っていかれてしまったかなという印象があります。例えば、この2カ月間、本当に治療に専念していたのか、それともただ単に試合をさぼりたかっただけなのか、まあどっちか分かりませんが、明後日の札幌大会から復帰する選手がいたり、先週、体調不良という意味の分からない理由でシンガポール大会を急遽欠場する選手がいたり、プロレスリング・ノアを背負って、このG1クライマックスに出場するのか、それともCHAOSの一員としてこのG1に参加するのか、ちょっと立ち位置がはっきりと分からない選手がいたり、そして、仲間に同情され、今回のG1クライマックスの出場権を譲り受けた選手がいたり、まあ本当に、Aブロックに話題を独占されてしまったかなと思いますが、明後日の札幌大会以降、AブロックでもBブロックでもなく、われわれ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが話題を独占することでしょう。新日本プロレスを応援してくださる皆様、われわれ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの世界をこの夏、存分に味わってください。EVIL、BUSHI、SANADA イ ナイトー、ノスオトロス(俺たち)、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」
EVIL
「G1クライマックス、Welcome to the darkness World。このリングを支配しているのは、キングオブダークネスであることをG1クライマックス、お前に刻んでやる。This is EVIL! Everything is EVIL。すべてはEVILだ!」
中嶋勝彦
「今回、初出場させていただきます。まずG1という大きな舞台に参戦させていただけたことを光栄に思います。でも、ただの参戦だと思わないでください。そして、こんなに素晴らしい選手がいる中で、なぜこのタイミングでオレが選ばれたのか。それは、G1が終わったとき、分かることでしょう。おれは、止まらねぇ!」