禁固刑を宣告されたメッシに待つ未来 求められるプレッシャーに打ち勝つ覚悟
メッシに残されている難しい道
移籍か、残留か。今後数週間のうちにメッシはその答えを出すことになる 【Getty Images】
今後メッシは、過去に「合法であれ違法であれ、手段を選ばずメッシを止めろ」と煽ったことすらあるマドリーメディアの批判やプレッシャーに耐え続けることができるだろうか。
果たしてメッシはあらゆるプレッシャーを耐えしのぐ覚悟を決めているのか。それとも新天地で新たなキャリアをスタートする時が来たと考えているのだろうか。すでに彼はバルセロナというクラブや町だけでなく、そのプレースタイルともあまりにも深く結びついてしまっているだけに、どちらを選ぶにせよ難しい道になることだろう。
メッシはボールを扱うアーティストであり、フットボールをプレーすること以外に何を理解する必要もない。そのような考えも間違っていないかもしれない。だが現在、彼に生じている問題は、たとえ気が進まないことであっても、成人となった以上は人任せにしてはいけないものがあるという教訓となったのではないだろうか。
人生で経験するのは楽しいことばかりではない。たとえ、より良いプレーができる保証がなくとも、不必要な苦痛を避け、今より落ち着いて生活できる環境を得るために、他クラブのオファーを検討しなければならない時もある。メッシほど優れた選手であっても、楽しくフットボールをプレーしているだけでは許されないのである。
バルセロナを去るべきか、残るべきか。今後数週間のうちに、メッシは自身の未来を決断することになる。
(翻訳:工藤拓)