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川淵会長「常識にとらわれるな」
Bリーグ36クラブ代表者決起会
9月に迫るBリーグ開幕に向け、川淵会長、大河チェアマンと全36クラブの社長を集めた決起会が行われた
9月に迫るBリーグ開幕に向け、川淵会長、大河チェアマンと全36クラブの社長を集めた決起会が行われた【スポーツナビ】

 男子プロバスケットボールのBリーグは16日、都内でB1(1部)、B2(2部)の全36クラブの代表者や関係者を集め、Bリーグ開幕へ向けた決起会を行った。会見冒頭で公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)の川淵三郎会長は「過去と比較して『これぐらいでいいか』というのではなくて、全く新たな発想のもとにこのBリーグを成功させようという気概がなくては絶対に成功しません」と熱く語り全クラブを鼓舞した。


 また、大河正明チェアマンは「(過去を)忘れないで、挑戦者としてやっていきたい」とリーグ開幕への意欲を述べると、さらには「公益社団法人として、社会的な課題への積極的な取り組みを行っていく団体でありたい」と抱負を語り、全関係者へ向けて新リーグの開幕へ向け奮起を促す決起会となった。Bリーグは9月22日に代々木第1体育館で行われるB1のアルバルク東京vs.琉球ゴールデンキングスの試合で開幕を迎える。

川淵「新たな発想のもとに成功させよう」

「新たな発想のもとに成功させよう」と熱く語り、各クラブ代表者に奮起を促した川淵会長
「新たな発想のもとに成功させよう」と熱く語り、各クラブ代表者に奮起を促した川淵会長【スポーツナビ】

登壇者:

川淵三郎(公益財団法人日本バスケットボール協会会長)

大河正明(Bリーグ チェアマン)


川淵 本日はお集まりいただきありがとうございます。36クラブがこのように一堂に会して、9月22日の開幕に向けて決意を新たにするのは初めてで、僕自身も緊張しています。


 男子日本代表チームも7月3日にセルビアで五輪の世界最終予選が行われます。なんとか奇跡を起こしてもらって、Bリーグに良い影響をもたらしてくれればいいと思いますが、かなり厳しい状況だと思います。ただ、僕は奇跡を信じています。


 皆さんに今日お願いしたいのは、従来の発想を変えた形でこのBリーグはスタートしたということです。今まで過去10年以上もクラブを運営してきた皆さんが、過去と比較して「ちょっとこれぐらいでいいか」というのではなくて、全く新たな発想のもとにこのBリーグを成功させようという気概がなくては絶対に成功しません。そこを肝に銘じてください。「この辺でいい」ということはあり得ない。少なくとも、この初年度はすべての試合のアリーナを満員にするという決意が必要です。今までは1500人ぐらい平均だったから2000人も集まればいいだろうという考え方では、Bリーグは成功しません。


 集客だけではなくて、社長が常に選手の身の周りをチェックしている(ということも重要です)。バトミントンの問題(違法賭博)がありましたよね。聞いていると、ちゃんと関係者は事前に(選手が違法賭博をしていたことを)よく分かっていたそうです。それをちゃんと監視しながら注意できなかった。それは経営者としての、あるいは監督・コーチとしての責任です。そういうことが、これからプロになった以上、いろいろなことが起こり得ると思います。すべては社長の責任です。選手の日ごろの行動をきちっと見守っていく(ことが重要です)。


 デーブ大久保さんが、この問題(違法賭博)がプロ野球であった時にこう言いました。「私が西武ライオンズで新人の頃、根本(陸夫)さんが『ただ飯を食うな』と口癖のように言っていました。初めにそういうところで知らない人に付き合うと、初めは『大久保さん』だったのが『大久保君』になり、そして『大久保』になり、最後は『お前』になると。こういうことをしょっちゅう言われていたから、自分はそういうことに一切関わらなかった」と言っていました。


 そういう教育こそが社長に任されており、社長自身が気にしなければいけないことだと思います。プロになって、今までと違う場面が出てくると思いますが、少なくとも従来の常識を外して、常識から脱して、さらに一段と大きな上を目指してこのBリーグは発展していってほしいと思います。


 それこそが、東京五輪で日本代表がそれなりの成果を挙げられて、その先々も日本代表が強くなる。その元になるということを皆さん自身が信じて、選手に対応してもらいたいと思います。常識にとらわれるな。いつも言うように、コペルニクス的転回(編注:物事の見方が180度変わってしまうことを比喩した言葉)。どこまで考えても解決できない時は、たとえ常識に反するとしても、考え方を180度変えて考えろ。それを今日、皆さんにお伝えしたいと思います。ぜひ9月22日スタートのBリーグを盛り上げていきましょう。皆さん、頑張ってください。

大河「挑戦者としてやっていきたい」

大河 会長の迫力あるごあいさつがありましたのでこれでいいかと思いましたが、私にも少しお時間を下さい。まずBリーグが発足する前、どういう状況だったのかの原点をもう一度考えていただきたいと思います。


 日本バスケットボール界は一昨年の暮れ、FIBA(国際バスケットボール連盟)から制裁を受けました。理由として、「JBAのガバナンスの確立、強化の必要性等々大きく分けると3つありました。まずJBAのガバナンスの確立といった時に、これから始まるBリーグの試合は、先般Bリーグの日程を発表しましたが、その前に「JBAの理事会で承認」という手続きがありました。要は、Bリーグが勝手に試合日程を決め、試合競技を行うことはできないということです。JBAという本来責任が一番重い、日本の中の唯一のNF(競技団体)が、日本の公式試合、有料試合の統治をしている。これが原点です。JBAの知らないところで、いろいろな試合が行われること自体ガバナンスがなかった。僕らは、こういうことをもう一度思い出さなければいけません。


 もう一つ、代表強化の施策が十分に実現できていない。bjリーグ、NBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)それぞれがやってきたわけですけれども、モントリオール五輪から日本の男子代表は五輪に出ていない。これを何とか2020年の東京五輪に向けて、そして目先はリオデジャネイロ五輪を目指そうとやっていますが、そのためにも日頃のBリーグで切磋琢磨(せっさたくま)することがなくてはいけません。そして、満員のアリーナということは、いろいろなお客さんに背中を押され、悪いプレーをしたら怒られ、良いプレーをしたら褒められる環境で試合をしていくことが代表の強化にもつながる。そのためにいろいろな施策、ルールを考えなければいけません。


 そして3つ目に、2つのリーグが併存していた状態を10年間解消できなかったことです。これはまずもって、皆さんの気持ちがひとつになって新しいリーグができました。Bリーグという新しいリーグ、1部であれば5000人のアリーナで8割試合をしなければいけない。そんなことができるか、という話が最初にあったと聞きますが、この関門をクリアして多くのクラブが1部にチャンレンジし18クラブが初年度1部になりました。こうした新しいリーグを作ったこと、そしてそのことに皆さんが今までのリーグを退会して新しく入ってきた。それをいつまでも忘れないで、われわれはチャレンジャー、挑戦者としてやっていきたいと思っています。

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