モーリス自滅に追い込んだ田辺の絶妙逃げ 3年2カ月ぶりの復活星! ロゴタイプ安田V
13年皐月賞以来、3年2カ月ぶりの勝利
田辺騎乗の8番人気ロゴタイプが安田記念優勝、3年2カ月ぶりの復活勝利となった 【中原義史】
ロゴタイプは今回の勝利で通算25戦6勝(うち海外1戦0勝)。重賞は2012年GI朝日杯FS、13年GI皐月賞、同年GIIスプリングSに続く4勝目。騎乗した田辺、同馬を管理する田中剛調教師ともに安田記念初勝利となった。
一方、断然の1番人気に支持されていたトミー・ベリー騎乗のモーリス(牡5=美浦・堀厩舎)は直線伸び切れず1馬身1/4差の2着。連勝は「7」でストップし、約2年ぶりの敗戦となった。また、さらにハナ差の3着には内田博幸騎乗の6番人気フィエロ(牡7=栗東・藤原英厩舎)が入った。
※リンク先は外部サイトの場合があります
人気馬はなぜ自滅した?
モーリス(中・緑帽)はまさかの2着敗戦、スローペースで折り合いをつけられなかったことがすべてだった 【中原義史】
「ペースが遅くなってしまったので引っ掛かってしまった。前に馬を置ければ良かったんですが……」とモーリス騎乗のT・ベリー。それでも「あの流れでも良く頑張っています」と直線の奮闘を褒めたように、2着に踏ん張ってみせたのはアジアマイル王としてのせめてもの意地だったか。
もう1頭の海外GI馬リアルスティールはブービーの11着。主戦・福永は「スタートはうまく行ったんですが、想定以上にペースがスローで、最初のコーナーに入って馬が落ち着くまで時間がかかってしまいました。直線でいち早く失速してしまったのは、やっぱり前半のロスが響いたからだと思います。もっと脚をタメることができれば」と苦汁の表情を浮かべた。
逆転候補と見られていた3番人気サトノアラジン鞍上の川田も「ペースが遅すぎた」と振り返っていたように、上位人気馬がことごとくスローペースに飲み込まれていってしまったのだ。