ジョコビッチ、準決勝の相手は新鋭22歳 セリーナは凡ミス連発もベスト4進出
実力者ベルディハを一蹴したジョコビッチ 【写真:ロイター/アフロ】
女子では、ガルビネ・ムグルサ(スペイン)、サマンサ・ストーサー(オーストラリア)に加え、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)、ノーシードのキキ・ベルテンス(オランダ)がベスト4に残った。
隙すら与えないジョコビッチ
ベルディハは2011年からランキング1桁を維持し続けている実力者だが、ジョコビッチはこれまで23勝2敗という圧倒的な対戦成績を残している。自信の蓄積はもちろん、打ち合いながらベルディハの体幹の崩れが見て取れたのだろう。第2セット、4−1リードから一度は追いつかれても、6−5からラブゲームを2ゲーム連続して第2セットも奪い、最後まで流れを渡さず勝負を決めた。
気鋭の若手対決はティエムに軍配
四代大会で初の4強入りを決めたゴフィンが、ジョコビッチへ挑戦権を得た 【写真:ロイター/アフロ】
だが、ティエムは今季絶好調。同じオーストリア出身で「クレーの帝王」と呼ばれた先輩トーマス・ムスターの影響もあるのだろう、クレーコートで今季すでに2大会に優勝するなど強さを発揮している。第2セットのタイブレークを奪って追いつくと、パワーで上回るショットを左右に振って支配し、逆転した。
準決勝で対戦するジョコビッチには過去2戦して2敗だが、得意のクレーコートでの対戦は初めてとあり、どうなるか。ジョコビッチにとっても、念願の生涯グランドスラム達成まで、まだ越えなければならない壁があるようだ。