女子では、あいにくのコンディションのせいもあるだろうが、女王セリーナがドタバタした。第１セット、身長１６３センチの小兵、ユリア・プティンツェワ（カザフスタン）を相手に凡ミスを連続。５−５で迎えた第１１ゲームのサービスゲームでは４０−０からブレークを許し、この大会で初めてセットを失った。第１セットのアンフォーストエラーがプティンツェワの２に対し、セリーナは２４を数えた。

　負けても失う物のないプティンツェワには、コンディションこそ番狂わせのための突破口だ。第２セット、１−４とリードされながらブレークバックし、第８ゲームは０−４０とブレークのピンチを逃れる頑張りを見せた。しかし、そこまでだった。

　セリーナが準決勝で戦うベルテンスは、前哨戦では予選から優勝するなど、ここまでクレーコートでは１２連勝中。天候などによっては、女王も足元をすくわれかねない。

　大会第１３日となる３日は、２つのコートに分かれ、女子の準決勝、男子準決勝の順に行われる。天気予報は３日、４日は曇りだが、５日、６日が雨となっている。

（文：武田薫）

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