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画面に映らないことを喋る意味とは?
テレビ朝日・清水俊輔アナの野球実況論

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入社14年目、テレビ朝日の野球中継で数多くの名場面を実況した清水アナ
入社14年目、テレビ朝日の野球中継で数多くの名場面を実況した清水アナ【スポーツナビ】

 プロ野球のシーズン中、多くのファンが楽しむ野球中継に欠かせないのが、実況アナウンサーの存在だ。選手、監督の一挙手一投足を伝え、ときに後世まで語り継がれるような名実況が残ることもある。


 スポーツナビではプロ野球の開幕を数週間後に控えた3月上旬、テレビ、ラジオを通じて活躍する実況アナウンサー3名にインタビュー。中継の裏側や実況テクニック、解説者とのエピソードなどを語ってもらった。今回はテレビ朝日の清水俊輔アナウンサーが登場。同局が放送するプロ野球や侍ジャパン中継の大半を担当し、夏には高校野球中継にも携わる。事前にTwitterで募集した質問を含めて、清水アナの野球実況論を聞いた。

印象に残る田中投手の日本S第7戦

03年7月13日、初の地上波実況に清水アナは意気込んだが、松坂は1回7失点で降板という結果に……
03年7月13日、初の地上波実況に清水アナは意気込んだが、松坂は1回7失点で降板という結果に……【写真は共同】

――スポーツアナウンサーを志したきっかけは?


 子どものころから、スポーツをやるのも見るのも好きでした。その中でも野球が大好きで、5歳くらいからテレビで野球中継をやっていれば、見ていました。そういう中で漠然とアナウンサーへのあこがれがありました。大学の時、ニッポン放送で野球中継のADのようなアルバイトをしたことで、その思いが決定的になりました。


――2002年に入社して、初めて実況したのは?


 初めて地上波で実況したのは03年7月13日の西武対福岡ダイエー戦です。日付まで覚えています。日曜日のデーゲームで、先発が松坂(大輔)投手と新垣(渚)投手でしたね。これはいい試合になると思い、いろいろと準備をして本番に臨んだら、松坂投手がひじの違和感で、1回7失点で降板。1回が終わると、解説の東尾修さんが無邪気な感じで「もうお前の資料は役に立たんな、お前の力が問われるぞ」とおっしゃいました。ただ、その後は東尾さんが助けてくれたのですが、僕は無我夢中で全く覚えていません。

――プロ野球でもっとも印象に残る試合はありますか?


 ベタですが13年の日本シリーズ第7戦ですね。田中(将大)投手が最後に出て東北楽天の日本一決定は忘れられないですね。(田中が160球を投げて完投負けした)第6戦直後の取材だと第7戦はベンチに入らない、という話だったのが、第7戦前に取材をしていたら、「どうやらベンチに入るらしい」という情報が入りました。中でも9回に田中投手が登場したシーンが忘れられない瞬間ですね。


 あの時はCMをはさまずに(ノーカットで)いきました。星野(仙一)監督が球審に交代を告げ、ベンチの奥から出てくる田中投手を撮って、ベンチ横のカメラでマウンドに向かう背中を撮って、「田中が出てきました」と僕は実況をしました。事前に考えていなかったのですが、投球練習中に流れる入場テーマのFUNKY MONKEY BABYSの『あとひとつ』のサビでは「黙らなきゃ」と思って、無意識で黙りました。そこから30秒くらい大合唱で声援を送るスタジアムの様子を流しました。


 日本一の瞬間も思い出に残っていますが、入場から投球練習をしていた時間は僕にとって忘れられませんし、その時に実況できたのは幸運でした。

実況中継に乗せられたメッセージ

――優勝シーンも何度も実況されていますが、決めぜりふなどは用意していますか?

スポーツナビ

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