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やっぱり強い!ドゥラメンテ復帰戦完勝
ドバイ行くならシーマクラシックで

主戦ミルコ、JRA通算500勝

骨折明け9カ月ぶりの実戦のなんの! 二冠馬ドゥラメンテが復帰戦を鮮やかに快勝
骨折明け9カ月ぶりの実戦のなんの! 二冠馬ドゥラメンテが復帰戦を鮮やかに快勝【写真:中原義史】

 JRA伝統の古馬中距離重賞、第90回GII中山記念が28日、中山競馬場1800メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロが騎乗した昨年のクラシック二冠馬ドゥラメンテ(牡4=美浦・堀厩舎、父キングカメハメハ)が優勝。骨折による長期休養で9カ月ぶりの実戦となったが、ブランクをものともしない快勝で1番人気の支持に応えた。


 ドゥラメンテは今回の勝利でJRA通算7戦5勝。重賞は2015年GI皐月賞、同GI日本ダービーに続く3勝目。騎乗したミルコ・デムーロは2011年ヴィクトワールピサ以来となる中山記念2勝目で、この勝利がJRA通算500勝、さらに武豊に並ぶ史上最多タイのJRA重賞施行機会5連勝と記録尽くめの勝利となった。また、同馬を管理する堀宣行調教師は同レース初勝利。


 なお、クビ差の2着には後方から激しく詰め寄ったクリストフ・ルメール騎乗の4番人気アンビシャス(牡4=栗東・音無厩舎)が入り、さらに半馬身差の3着は福永祐一騎乗の2番人気リアルスティール(牡4=栗東・矢作厩舎)だった。

「物見して最後は危なかった(笑)」

GI級の声援に応え、ミルコは鞍上でこのポーズ!
GI級の声援に応え、ミルコは鞍上でこのポーズ!【写真:中原義史】

 自然と沸き起こる拍手、そして歓声。それに応えるように鞍上のミルコは何度も愛馬を指差し、「ナンバーワンホースが帰ってきた!」と言わんばかりにアピールを繰り返した。その様子はまるでGIのような盛り上がり。いや、昨年の皐月賞&ダービー二冠馬が復帰し、それを迎え撃つは先輩皐月賞2騎に、JC2着馬、古馬重賞ホース、そしてクラシックでしのぎを削った同世代ライバル馬とくれば、これはもはや下手なGIよりも見応えがある。事実この日、中山競馬場に集まったファンの数3万5946人は前年比150.6%の“大入り”だった。そして、このGI級のハイレベルメンバーの中、ドゥラメンテは主役の名に恥じない実に堂々としたレースぶりで勝ち切ってみせたのだ。


「本当に強いですね。たくさんのファンがドゥラメンテを見に来てくれて、とてもうれしいです」


 レース後、ミルコはファンに向けて感謝の言葉を送った。ゲートの一歩目自体はそんなに速くなかったものの、置かれることなくスッと完歩を進め、1コーナーに入るころには先団を見る形の絶好位5番手。「久しぶりのレースだったのでちょっとうるさかったけど、いいポジションを取ることができました。イメージどおりでしたね」。折り合いもピタリとつき、4コーナーもスムーズに駆け上がっていく。ドゥラメンテと中山競馬場の4コーナーといえば、大きく外に膨れた皐月賞を思い出すが、1歳大人になった二冠馬はもうそんな悪さはしない。1年前に見せた名前どおりの“荒々しい”姿からは一転して、右回りのトリッキーな中山でも実にきれいな競馬を披露したのだった。


「最後の直線もいい手応えでした。乗っていてすごく気持ちいいですね。早く先頭に立ったから物見して最後は危なかったけど(笑)」


 直線で楽々と抜け出しながらゴール手前でアンビシャスに詰め寄られた内容に不満を覚えるファンはいるかもしれない。しかし、このミルコのコメントを聞けば、むしろドゥラメンテにはまだまだ余裕があったことが分かる。もちろん、骨折明けの影響は多少なりともあっただろう。それだけに、ひと叩きされた後の“次”はどこまで良くなるのか――もう期待しかない、のである。

ドバイ出否は木曜または金曜にも発表

世界一への道――ドバイ参戦ならシーマクラシックへ
世界一への道――ドバイ参戦ならシーマクラシックへ【写真:中原義史】

 そうなると、気になる次走だが、これについてドゥラメンテのオーナー会社である有限会社サンデーレーシングの吉田俊介代表が答えた。


「ドバイに関しては週中、具体的に言うと次の木曜か金曜ぐらいまでに出否を決めたいですね。基本的には堀先生にお任せなんですが、使うとしたらシーマクラシックになると思います」


 秋には日本競馬界最大の宿願である凱旋門賞の挑戦プランもあり、「日本代表として行かなければいけない。そういう期待をファンの方も持ってくれているのかなと思いますし、責任を感じています」と吉田代表。秋のフランス遠征が確定路線とすると、仮に次走がドバイとなった場合、文字通り世界を股にかけたドゥラメンテの旅がこの中山から始まったことになる。


 ドゥラメンテが目指す世界一への道は、まずはドバイか、それとも……。木曜、もしくは金曜にも発表される選択を心待ちにしたい。


 ちなみに、中山記念の上位3着は4歳馬が占め、ロゴタイプやイスラボニータら4着以下を引き離す結果となった。日経新春杯レーヴミストラル、京都記念サトノクラウン、さらには先週のフェブラリーSで新ダート王となったモーニンと、4歳馬が続々と主要重賞を勝っている。どうしてもドゥラメンテばかりが目立ってしまうが、今年の4歳馬は強い――それがよりハッキリとしてきた中山記念だった。


(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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