「競馬のロマン」ゴールドアクター有馬V ゴールドシップ別れの声に内田が涙

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4連勝で人馬ともGI初制覇!

東の伏兵ゴールドアクターが有馬記念V! 【中原義史】

 競馬の1年を締めくくるグランプリレース・第60回GI有馬記念が27日、中山競馬場2500メートル芝で行われ、吉田隼人騎乗の8番人気ゴールドアクター(牡4=美浦・中川厩舎、父スクリーンヒーロー)が優勝。好位3番手から力強く抜け出し、4連勝で初のGIビッグタイトルを手に入れた。良馬場の勝ちタイムは2分33秒0。

 ゴールドアクターは今回の勝利でJRA通算13戦7勝。重賞は2015年GIIアルゼンチン共和国杯に続く2勝目。騎乗した吉田隼、同馬を管理する中川公成調教師とともに、うれしいJRA・GI初制覇となった。

 クビ差の2着にはミルコ・デムーロ騎乗の5番人気サウンズオブアース(牡4=栗東・藤岡健厩舎)、さらに3/4馬身差の3着には横山典弘騎乗の4番人気キタサンブラック(牡3=栗東・清水久厩舎)。一方、これが引退レースとなった1番人気ゴールドシップ(牡6=栗東・須貝厩舎)は3コーナーから一気に捲っていくも、直線力尽き8着に終わった。

「ゴールドアクターのことを“先生”と呼んでいる」

吉田隼人(右から3人目)にとってもGI初制覇となった 【中原義史】

 混戦模様だったこの秋の王道路線を象徴するように、最後の大一番も人気馬ですんなり決着とはいかない。制したのは単勝8番人気、東の伏兵ゴールドアクターだった。

「実感がまだわかない」

 吉田隼、中川調教師ともに表彰式後の共同会見で口から出た第一声がこの言葉だった。互いにJRA・GI初制覇がこの年末ビッグレース。吉田隼は、こんな言葉でGIジョッキーとなった喜びを語った。

「いつもお客さんと同じ立場で見ていましたから。いつかこういう風になるのを夢見てやってきたので、本当に良かったです。騎手をやっていて本当に良かった」

 今回の勝利を含め、吉田隼はゴールドアクターとのコンビで7戦6勝。デビュー12年目にして出会った最高のパートナー。だが、吉田隼には“相棒”という意識はないらしい。

「こういう舞台や上のステージで競馬ができるのも、馬が連れていってくれたから。僕はゴールドアクターのことを“先生”と呼んでいるんですが、これからも“先生”に教わっていきたいですね」

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