サブちゃん涙「こんな感動した日はない」 菊花賞Vだ! キタサンまつりだ!!

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キタサンブラック最後の一冠!

北島三郎さん所有のキタサンブラックが菊花賞V! 【スポーツナビ】

 3歳クラシックの最終戦、第76回GI菊花賞が25日、京都競馬場3000メートル芝を舞台に争われ、北村宏司騎乗の5番人気キタサンブラック(牡3=栗東・清水久厩舎、父ブラックタイド)が優勝。道中5番手からギリギリまで追い出しを我慢し、最後の直線で満を持して抜け出すと、迫る後続を振り切り最後の一冠を手中にした。良馬場の勝ちタイムは3分3秒9。

 キタサンブラックは今回の勝利で7戦5勝。重賞は2015年GIIスプリングステークス、同GIIセントライト記念に続く3勝目、GIは初勝利。騎乗した北村は菊花賞初勝利、同馬を管理する清水久詞調教師は開業7年目にしてGI初勝利となった。また、同馬のオーナーである(有)大野商事の北島三郎さんも、これがうれしいGI初勝利となった。

 なお、クビ差の2着には福永祐一騎乗の2番人気リアルスティール(牡3=栗東・矢作厩舎)、さらに半馬身差の3着にはクリストフ・ルメール騎乗の1番人気リアファル(牡3=栗東・音無厩舎)が入った。

公約果たした、レース後に『まつり』熱唱

公約通り、北島さんはレース後に大観衆の前で『まつり』を熱唱 【スポーツナビ】

「♪これが競馬のぉ〜、まつりだよぉ〜」

 秋晴れの淀に、サブちゃんこと北島さんの歓喜の歌声が高らかに響き渡った。「GIという舞台で歌うなんて失礼だとは思ったんだけど、“勝ったら歌うよ!”と公約したからにはね」と北島さん。5万の大観衆も歓声と手拍子でサブちゃんの『まつり』を後押しした。

「手拍子がバラバラだったから歌いにくかったんですけどね(笑)。でも、競馬ファンのみなさんに喜んでいただけて良かったですよ」

 冗談まじりにターフのど真ん中での熱唱を振り返った北島さんだったが、これまで長年にわたって歌い続けてきた『まつり』の歴史の中でも、忘れられない1ページになったに違いない。いや、ひょっとすると、今までで最高の『まつり』を歌ったのではないだろうか。と言うのも、レース後の記者会見で、北島さんはこんな言葉で菊花賞勝利の喜びを語っていたからだ。

「言葉では言い表せないくらいの感動です。うれしさと、何かこみ上げてくるものがありますね。昭和38年から競馬が好きでお馬を持たせていただいて、こういう立派な賞までいただきました。まもなく80歳を迎える私には、生まれて初めてこんな感動した日はありません。幸せいっぱいです」

 ゴールに入ったと同時にバンザイの拳を振り上げ、そして「泣きました」、ほろりと涙が出たという。日本一の演歌歌手の心をそれほどまでに震わせたキタサンブラックと北村の走り。イの一番の勝因として挙げたのは、オーナー、調教師ともに北村の“腕”だった。清水調教師が語る。

「やっぱり北村君でしょうね。レース中はよく辛抱してくれました。馬をなだめて、なだめて、競馬が結構動きましたけど、それでもジッとしていましたから」

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