ヒロイン誕生なるか、富士山女子駅伝 原石たちがつなぐたすきのドラマ[2]
大学陸上界から世界へ――
10月の全日本大学女子駅伝で5連覇を成し遂げた王者・立命館大。 【写真は共同】
15年夏の世界陸上北京に出場した日本女子長距離・マラソン代表を見ると、伊藤のほか、5000メートル9位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)が名古屋大、1万メートル13位の西原加純(ヤマダ電機)とマラソン13位の前田彩里(ダイハツ)は佛教大のOGだ。高校卒業後に実業団入りして力をつける選手もいるが、大学でステップアップする選手も少なくない。20年東京五輪で「あの時の大学駅伝で応援した子だ」と話題にできるよう、ヒロイン候補を今からチェックしておこう。
大本命・立命館を支える3人のエース
ユニバーシアード女子ハーフマラソン銀メダルの菅野七虹(3年)も立命館大の柱。故障で全日本大学女子駅伝はサポートに回ったが、十倉みゆきヘッドコーチによると、すでに元気に練習をこなしており、調整が順調なら復活の走りを見せてくれそうだ。
立命館大では太田琴菜(2年)にも勢いがある。今年の全日本大学女子駅伝では最長9.2キロメートルの5区で29分24秒の区間新。区間2位の福内櫻子(大東文化大4年)に39秒差をつけた。前回の富士山でも6区6.8キロメートルで区間新を樹立し、区間2位に1分10秒の大差。区間新連発の太田には、最長4区9.4キロメートルで29分59秒の区間記録に挑戦してほしい。