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15−16V・プレミアリーグ男子が開幕
全日本の南部監督が語る注目ポイントは?
全日本男子の南部正司監督に今季のV・プレミアリーグの注目ポイントを聞いた
全日本男子の南部正司監督に今季のV・プレミアリーグの注目ポイントを聞いた【坂本清】

 就任2年目でFIVBワールドカップ(W杯)2015で20年ぶりの5勝をあげ、着実に成果を出しつつあるバレーボール全日本男子の南部正司監督。来年夏にはリオデジャネイロ五輪があり、V・プレミアリーグ15−16シーズン終了後には五輪世界最終予選(OQT)が開催され、2大会ぶりの出場権を獲得できるかどうかが決まる。


 五輪やOQTに向けての強化のために、南部監督はどこに着目してリーグを視察するのだろうか。31日の開幕を目前に控えたV・プレミアリーグ男子大会の見どころについてお話をうかがった。

注目しているポジションと選手

W杯で活躍した柳田将洋がサントリーでどのようなプレーを見せるのか。南部監督も注目している
W杯で活躍した柳田将洋がサントリーでどのようなプレーを見せるのか。南部監督も注目している【坂本清】

――V・プレミアリーグ男子大会が今週末に開幕します。全日本男子の監督として、どのような点に注目して見ていかれますか?


 今、バレー人気が少し復活しかかっているじゃないですか。その兆しが見えている。そこで私が希望しているのは、昨シーズンよりも一段レベルの高い試合、プレーをしていただきたい。なぜなら、新しくファンになってくださった方が、会場に足を運ぶなり、テレビ中継や動画配信を見るなりして、Vリーグの試合を見たときに、「おもしろい」「また観たい」と思っていただけなければならない。「久しぶりにバレーを観よう」という方にも同じように「おっ、今の男子バレーおもしろいじゃないか」と思っていただかなければならない。全日本に登録されている選手はもちろん、そうでない選手も、これを男子バレー復活の好機と捉えて、良い試合をしてほしいですね。


――注目している具体的なポジション、選手名を挙げていただけますか?


 実はW杯のお礼にまわったり、事務手続きなどに追われ、まだ各チームは見られていないんですよ。開幕戦を見てからなら具体的にも言えるんですけど、今の段階ですと、W杯までの状況を見ての注目点となります。


 まずW杯で活躍をしたNEXT4の柳田将洋(サントリー)が、チームでもレギュラーをつかんでチームを引っ張っていけるかどうか。彼は(W杯で)非常に大きな自信をつかんだ。それをリーグでどう生かすのか。また、同じくNEXT4の一人山内晶大(愛知学院大)が内定選手としてどこかのチームでプレーすることになるはずです。彼は去年から比べてものすごく成長しました。Vリーグで少しでも多くの試合に出て、この成長を続けてほしい。


 そして今年度は全日本に登録されながらもけがで離脱した富松崇彰(東レ)。背は小さい(191センチ)ですけれど、機動力がある良いミドルブロッカーですね。彼の今季のプレーも見ていきたい。そのほかも、観てくださる方々はどうしてもW杯に出場した14名の印象が強いでしょうけれども、私にとっては遠征を戦った20名が今年の全日本なんですね。出場しなかった残りの選手たちの今季の働きも、しっかりチェックするつもりです。

「充電期」だった選手たちを招集する可能性

昨季リーグMVPの越川優(左)は今季も同様の活躍を見せることができるか
昨季リーグMVPの越川優(左)は今季も同様の活躍を見せることができるか【坂本清】

――今年度は大きな成果を上げながらも、ミドル以外は控えの選手があまり機能していない状態でもありました。そのあたりが改善される余地はあるのでしょうか?


 それに関してまずはセッター。W杯で控えセッターだった阿部裕太(サントリー)は、大会中はどうしても高橋健太郎(筑波大)とセットで、ワンポイントでしか使えませんでした。本人も悔しい思いでいると思います。おそらくサントリーではスタートから阿部を使ってくると思います。昨季の決勝で肉離れを起こしながらも懸命にトスアップし続けたあの熱さを、今シーズンもずっと出していけるのか。


 また、W杯ではずっと正セッターだった深津英臣(パナソニック)ですが、その兄の深津旭弘(JT)もW杯直前までずっと帯同してくれていましたし、彼にも頑張ってほしいですね。オポジットの控えは松岡祐太(堺)も見ていきたい。遠征に参加した一人で、まだまだ成長の余地がある。


――今年度はベテランは充電期ということで、昨季リーグMVPの越川優(JT)、福澤達哉(マリンガ/ブラジル)の両選手が全日本メンバーに入りませんでした。彼らが復帰する可能性はあるのでしょうか?


 2選手についてはそう、「充電期」でした。越川については、14−15シーズン覇者の原動力となった選手として、昨季同様の活躍を期待しています。福澤については、ブラジルまで視察に行って、どんな調子になっているのかしっかり見てくる予定です。


――昨季は優勝チームから1人しか選抜されなかったり、7位のチームからも選抜されました。チームの成績と全日本の選考とは関係があるのでしょうか?


 正直難しい質問ですね。全日本代表の選考という目で見れば、チームの成績は全く関係なくはないです。けれども、やはり個々人のプレーや技術を見ますね。しかしただプレーが良いだけで良いかというと、そういうわけでもありません。


 バレーはチームスポーツですし、個々のプレーがチームに貢献していると評価できる選手ということになります。そういう意味ではチームの順位も参考にはなりますよね。そして、代表では所属チームとはまた違ったルールの下に動いてもらうことになるので、そういうルールにきちんと従って動けることも大切です。

中西美雁

名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。現在はwebスポルティーバ、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行っている。

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