高橋純平「前田健太のようなエースに」=プロ野球ドラフト2015会見要旨
けがを繰り返さないように
期待されているので、それに応えられるように(したいです)。まだまだできないことは多いですが、その中で1年でも早くマウンドに上がれるように、1年でも早くエースになれるように頑張っていきたい。
――1年目から(1軍で)というのはある
それを目指して今から練習を始めるが、入った時の状況(次第)だと思うので、まだ体作りが足りなかったら1年目は体作りに専念するなど、一歩一歩段階を踏んで登っていきたい。
――もっと鍛えるべき体のポイントは?
下半身の太さはプロの選手に比べるとまだまだです。体全体が細いので、そこをもう一回り二回り大きくしないと、ああいう過酷な世界では戦えないというイメージを持っている。
――1年夏、3年夏と下半身を痛めたが、新しい取り組みや強化は?
痛めていた時にできなかったことを今やっています。2回とも(痛めたのは)左足なので、右足以上に強く(やっています)。もともと右投げで右の方が強いが、それに左足がちゃんと耐えられるように左足だけのトレーニングも取り入れたりしています。トップの世界ではまた同じことを繰り返さないように、体をつくっていこうと思っています。
――できればこのチームがいいなとかはあったか?
そういうのは全くなかった。地元の中日だと、ナゴヤドームにも何度か行ったことがあるのでなじみがあるが、どこの球団に行っても初めての土地でやることになるので、楽しみだった。そういう意味でも12球団どこでも喜んで行った。
工藤監督の下で息の長い投手に
DH制というのが1番大きいと思います。DH制は日本代表の時に1度味わっていて、ピッチャーは意外と楽なように見えました。体のつくり方だったり、イニング間の待ち方だったり、色んなことを経験した。逆に言えばゆっくり準備する時間もあったりというのもあるので、その中で早く慣れればと思う。
――パ・リーグはどちらかと言えば、パワーベースボールだが、自分に合っているとかそういうのはあるか
高校野球をやっていたので、どちらでもいけると思う。
――理想のピッチャーは前田(健太)投手で、以前は能見(篤史)投手と、パ・リーグのピッチャーはありますか?
きょうのドラフト会議まで、いちプロ野球ファンとして試合を見ている側で、セ・リーグの方が試合の中継が多いので、イメージはセの投手の方がしやすかったです。
――前田投手のどのようなところが理想なのか?
下半身のフォームをまねて投げたりして参考にしていたのと、やはり球団のエースで侍ジャパンのエースであるところは、1番目指す姿だと思うので。見習っていきたい。
――なるべく息の長い投手になっていきたいというのは?
体のケアをしっかりするのと、それ以上にしっかり強い体をつくっていきたい。よく野球をやめてからの人生の方が長いと言われるが、自分は逆に野球をずっと続けられるような体作りをしていこうと思っている。
――そういう意味では、(実働29年の)工藤監督のもとでやれるというのはプラスになりそう?
そうですね。1年目から吸収することがかなり多くなると思うので、いいところを取り入れながら1軍につなげていけたらなと思う。
――工藤監督の現役時代のイメージは?
自分が知っているとなると、工藤監督もベテランになってからになるが、若いころとは違う、プロ野球での投げ方を知ってから(の投球)を見ています。当時の自分から見たら、正直、他のピッチャーの方が球が速いそうな印象もありました。ただ、それでも勝つというのはベテランの力だと、今になったら分かります。そういうのをのちのちは取り入れて、また、他のソフトバンクの選手からも取り入れていきたいと思います。
――野球をやめてからの人生の方が短いとなると、40代、50代までやることになる
現役に限らず、ずっと野球を続けていきたいと思っている。どんな立場でも野球にたずさわっていきたい。
――現役も長くやりたい
もちろんです。1年でも長く現役をやりたい
――あらためて、今年1年はどんな1年だったか
最後の夏にけがをしたというのが1番に出てきてしまうが、その中でも、さっき集まってくれた仲間と野球をできたのが思い出なので、最後の1年は同学年との思い出が1番強いですね。
――高校時代の最速は152キロ。もっと上げていきたい?
いや。数値はあんまり気にしていないので、それよりも数値以上に速く感じるストレートを目指したい。キレとかノビをどんどん追及という意味でストレートを磨いていきたいです。
(取材・小林幸帆)