女性カメラマンが見たラグビーW杯 歓喜と地獄の(?)一週間
9月17日(木)「堀江選手ばりのスローイング!」
トゥイッケナムスタジアムの前にあるラインアウトをする像。飛行機もグッドタイミング! 【Photo by Yuka SHIGA】
ただヒースロー空港もそうでしたが街にW杯感がない!! 皆様いつもの日常を過ごされている……。リッチモンド駅からトゥイッケナムまで歩いて30分ぐらいなんですが、10分歩いたところでようやく各国のフラッグが見え始め、20分歩いてやっとW杯のフラッグがかかっていました。「そんなもんかな」と思いつつも、見るとやはりテンションが上がります。
スタジアムの前にはラインアウトをしている像があり、とりあえずラグビーファンならやるでしょう、お決まりのスローワーになり、気分はジャパンの堀江翔太選手ばりにスローイングをしてみました。満足。
9月18日(金)「8万人が一斉に帰ろうとした時に…」
南アフリカ戦の前日練習に臨む日本代表。緊張感が高まります 【Photo by Yuka SHIGA】
ブライトンは英国の中では海辺のリゾート地らしいのですが、スタジアムは内陸にあるせいか見えるものは山、草原、羊。ただスタジアムのロゴにもなっているカモメがよく飛んでいて海が近いことを感じさせてくれます。
30分遅れで始まった練習は公開15分のみなのであっという間なんですが、久しぶりに選手たちの顔を見て、「あー!明日から始まるんだ!」とやっと実感が湧きました。
この日はロンドンへとんぼ返りしてW杯開幕戦となるイングランド対フィジーを撮りにトゥイッケナムへ向かいました、同行しているカメラマンのみなさんは……。私は申請が落ちてしまったので一人でテレビ観戦でした。同宿している友人たちが撮影を終えて戻ってきたのが深夜2時半。どうやら8万人以上の人たちが一気に出てきたスタジアム周辺はカオスと化し、交通機関がまひして、メディアの方々は帰宅が3時台、4時台で「地獄を見た……」と翌日語っていました。
9月19日(土)「ジャパンコールに包まれて南アを撃破!」
観客を熱狂させた南アフリカ戦勝利。抱き合うリーチ マイケル主将とトンプソン ルーク 【Photo by Yuka SHIGA】
冷やかしで始まったジャパンコールは時間が経つにつれて熱が入り、南アフリカが勝ち越しPGを狙う時は大ブーイングが起き、最後は完全にジャパンのホームゲームになっていました。そんなスタジアムの雰囲気もジャパンの選手たちを集中させ、ノーミスでつないだヘスケス選手の逆転トライにつながったんじゃないかなと思います。
日本ラグビー界にとって歴史的な勝利の後も、いつもと変わらず最後までファンサービスをしている“キンちゃん”こと大野均選手の姿がありました。