【K−1】木村、王座戦でゲーオを「黙らせる」=-55kg王者・武尊「11月の防衛戦楽しみ」
平本戦のど突き合いに手応え
激しいど突き合いとなった平本戦をクリアして、11月のK−1代々木大会でー65kg級王者ゲーオとのタイトルマッチが決まった木村 【(C)M-1 Sports Media】
メインイベントで平本蓮と壮絶な打ち合いを繰り広げ、勝利をもぎ取った木村”フィリップ”ミノル。会見では「昨日はめちゃくちゃ熱い試合になって、自分もリスクを負ってブレーキを外して最高の試合をするつもりだったので、K−1らしいド突き合いが出来たかなと思います。平本選手は本当に強かったので勝ててホッとしています」と勝利の喜びを語った。
続く質疑応答で木村は試合内容を反省する一方、会場を沸かせる試合が出来たことについては手応えがあったと振り返る。
「昨日はスポーツというか競技をするつもりはなくて、最高の喧嘩をしてやろうと思ったので、俺はそれで良かったと思います。もちろん反省点はあるけど、そういう試合が出来たことは良かったと思うし、そこには納得もしています。いい盛り上がりが作れたと思います。
試合を見てくれた人たちからは『今までで一番感動した』や『K−1を好きになった』と言ってくれる人が多くて選手冥利に尽きます。そういうことを言ってもらえるのは試合をしている側からするとうれしかったです。(セコンドからは)ハラハラさせるなよと言われましたが(苦笑)、みんなが感動してくれてOKだったと思います」
また、木村は対戦相手の平本を「全体的なレベルが高くて、意識を飛ばすようなキレるパンチを持っている。僕も必死に勝ちに行ったし、今まで戦った中でもめちゃくちゃ強い選手で、トップファイターの中でも上位に入ってくる素晴らしい選手」と称え、「何年かしなくてもまた彼とはやると思うので、また最高の試合をしたいです。彼にも期待しています」と拳を交えたものとして熱いエールを送った。
ゲーオ「木村戦に特別な感情ない」
木村は平本との一戦に「会場の盛り上がりに手応えがあった」と振り返った 【中原義史】
K−1実行委員会はゲーオサイドから木村が挑戦者になることの了承も得ており、会見ではゲーオからの「今は特別な感情は何もありません。私は、私の試合を行い勝利するだけです。圧倒的に勝利して黙らせます」というコメントも読み上げられた。
ゲーオは1.18代々木大会のスーパーファイトで木村に敗れており、タイトルをかけてのリベンジマッチとなるが、会見に出席したK−1前田憲作プロデューサーは「7月の左右田泰臣戦では強くて怖いゲーオ選手が帰ってきた」と語った。木村も「ゲーオは前回とは全く違う鬼のような感じで来ると思う」と気を引き締め、さらに「自分には超えなければいけない壁が2つある」と続けた。
「ひとつは自分はまだタイトルを獲っていないということ。プロでずっと連勝で来たのにタイトルを獲るという壁を越えられずにここまで来た。だから僕にとってタイトルを獲ることは高い壁です。ベルトを巻いた選手には勝ってきたけど、ベルトを巻くという壁は超えられずにいたので、その人生のデカい壁を超えたいと思います。
もうひとつは、さらに強くなった最強のゲーオを超えるというテーマです。これからも格闘技人生は続くし、俺が引っ張っていくつもりだけど、ここで人生が終わっていいという覚悟で戦います。(ゲーオのコメントを聞いて)自分もゲーオとやる覚悟はできているので、ゲーオからそういう言葉をもらってうれしい限りです。トップアスリート同士の試合をしようぜ、と。そして最後に俺がきっちりゲーオを黙らせます」
メインはゲーオvs.木村が相応しい
平本戦をクリアして、いよいよゲーオの持つベルトへ挑む木村。鬼のゲーオを倒して、悲願のタイトル獲得を成し遂げることが出来るか!?