【K−1】木村、王座戦でゲーオを「黙らせる」=-55kg王者・武尊「11月の防衛戦楽しみ」
内容が濃かった初の後楽園大会
新生K−1初の後楽園大会を「内容が濃かった」と総括した前田プロデューサー 【(C)M-1 Sports Media】
「昨日は選手たちが生き残りをかけ、若手のホープが夢のチャンスをかけて戦う大会でした。新生K−1として初の後楽園大会は超満員となり、南野卓幸選手と和氣光春選手の10代対決・アグレッシブな試合からスタートしました。
−55kgの挑戦者決定戦は1Rで合計3度のダウンを奪ったチャールズ・ボンジョバーニ選手が勝利しました。対戦相手のダニエル・ウィリアムス選手は瀧谷渉太選手と接戦を演じた強豪なのですが、チャールズ選手がパンチの強さで圧勝しました。サウスポーで右のパンチが強いチャールズ選手は武尊選手にとって危険な相手になると感じました。
メインイベントの木村”フィリップ”ミノルvs.平本蓮はSURVIVAL WARSらしいマッチメークで注目を集め、2人は入場から試合を盛り上げ、一歩も引かない打ち合いになりました。平本選手は高校生ながら木村選手と堂々と戦い抜き、まさに超新星という言葉が相応しい選手だと思いました。そしてプレッシャーに打ち勝ち、今年ここまで全勝で勝ち進んできた木村選手には王者ゲーオ・フェアテックスに思いっきり挑んで欲しいと思います。
昨日は内容の濃いSURVIVAL WARSらしい大会になりました。今回の物語は11月21日に国立代々木競技場第二体育館 で開催される『K−1 WORLD GP 2015〜THE CHAMPIONSHIP〜』に続いていきます。よろしくお願いします」
卜部兄弟、グレゴリアンが防衛戦
前日の後楽園大会では武尊とのエキシビジョンマッチに出場した−60kg王者・卜部功也。11月に実兄である兄・弘嵩とタイトルマッチを行う 【中原義史】
「グレゴリアン選手は圧倒的な強さを持つチャンピオンで、たくさんのファンのみなさんからサニー選手の試合を見たいという声があり、その希望に応えてこのカードを組みました。グレゴリアン選手はサウスポーが苦手な傾向があり、サウスポーで日本の実力者たちを破ってきたサニー選手の対戦は興味深いです。
(勝敗のポイントは?)ワンマッチで、お互いノーダメージで戦えることですね。僕が予想するにグレゴリアン選手が−70kgではずば抜けている感は否めませんが、7月のトーナメントで感じたのは、グレゴリアン選手がサウスポーの牧平圭太選手に相当てこずっていたということです。そこがポイントになると思います。
また−60kgはチャンピオンとしてチャンピオンとして経験を詰み、実力を証明してきた功也選手。そしてタイで武者修行してスタイルチェンジした弘嵩選手の宿命の対決です。タイトルマッチにふさわしいカードになったと思います。今回の試合は会見や挨拶での姿がそのまま試合に表れると思います。強気にベルトを獲りに行く弘嵩選手とベルトを守ろうとする功也選手。その心理がそのまま試合に表れるのかな、と。プレッシャーを感じているのは功也選手の方だと思います」
そして会見の最後には対戦が決まったグレゴリアンとダルベックのコメントが読み上げられた。
■グレゴリアン サニーの試合を幾つか見たが、彼は才能があり、経験も豊富で蹴りがうまい、レベルの高い選手だと思う。でも俺はK−1王者として、ファンが喜ぶような試合をして勝ちたいと思っている。ファンが俺に期待しているのはKOだろうから、サニーをKOしてこのベルトを必ず守る。11月21日は常に動きがある試合と、最高のテクニックで会場を沸かせたい。俺は防衛戦であっても常にKOを狙っていくつもりだ。
■ダルベック マラットはとても尊敬している選手だ。賢い戦い方をするし、ボクシングスキルもいい。常に前に出ていく素晴らしい選手だと思う。今回の試合は自分にとってもすごく楽しみな試合だし、大きな挑戦だと思っている。11月21日はファンが楽しめるような激しい試合をして、勝利とK−1のベルトを掴み取りたい。もし自分がK−1のチャンピオンになったら、みんなに夢を与えられる様なチャンピオンになりたいと思う。